- 家族葬のお通夜の流れってどんな感じだろう
- 家族葬のお通夜にかかる時間ってどれぐらい?
- 家族葬の参列は喪服でいいのかな?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 家族葬でのお通夜の流れ
- 家族葬でのお通夜にかかる時間
- 家族葬のお通夜に参列する際の服装
身内だけで執り行う「家族葬」でも一般葬と同様にお通夜と葬儀という二つの工程を経ます。
では、そういった工程があるのは分かっていても、具体的にどのような流れで進行していくのか。
あるいは時間はどのくらいかかるものなのか。
実際に執り行う側にならないと、分からない部分が大きいです。
今回は家族葬の中でも、お通夜における具体的な流れなどについて現役葬儀屋でもある葬祭亭 線香が書いていきたいと思います。
目次
【家族葬でのお通夜の流れ】
「お通夜」と言っても、大きく二つのパターンに分かれます。
それは、「お寺様を呼ぶ場合」と「お寺様を呼ばない場合」です。
前者は、読者の皆様もご想像されている一般的なお通夜の形式です。
一方後者は、一般的なお通夜から仏教的な要素を取り除き、お坊さんがお経をあげたりすることはありません。
その代わり、故人様の好きだった歌を歌うなど、かなり自由な形のお通夜が可能です。
《お寺様を呼ぶ場合》
・受付
まず、開式の30分前から会場への受付が始まります。
この時に香典を持ってきた方は受付でお渡しします。
受付後は、斎場内にいらっしゃるご家族様にご挨拶をしたり、開式前にお手洗いを済ませたりと思い思いの時を過ごします。
開式の5分前あたりに案内がなされるので、その時には式場の方に行き、心を落ち着けて開式を待ちます。
座る位置ですが、右側が家族・親族。
左側がそれ以外の方、というのが一般的です。
場合によっては、前方が家族・親族。
後方がそれ以外の方、ということもありますので、自分の座る位置が分からない時は斎場のスタッフの方に尋ねてみましょう。
関連記事:葬儀での親族の席順は?喪主の妻はどこに座ればいい?
・開式、導師入場、読経、ご焼香
開式のアナウンスが鳴ると、導師様(お坊さん)が式場に入場なされ、読経が始まります。
読経の後はご焼香となります。
まずは喪主様が一番に焼香され、その後ご親族、一般の方、という順でご焼香が進んでいきます。
自分の番が回ってくるときは、斎場のスタッフの方が案内をするので、それに従って動けば問題ありません。
一般的には一人ずつ、前方の焼香台に向かって行き、そこで焼香します。
しかし、中には「回し焼香」といって、小さな焼香炉を隣の席に回しながら焼香をする、というパターンもあります。
もちろん、その時もちゃんと案内がありますので安心してください。
関連記事:葬儀での焼香は宗派で回数が変わるの?正しいやり方と意味を解説!
・導師退場、閉式
読経が終わったあと、参列者の方々に導師様からのお話があり、その後退場されます。
これで、通夜は閉式となります。
ただ、宗派によっては導師様が焼香の前に退場されることもあり、その時は焼香後に閉式するのが一般的です。
・弔電
ご家族様のご意向や地方によっては、このタイミングで届いている弔電を読むこともあります。
・閉式後
通夜が終わった後は、通夜振る舞い(会葬者にお礼の料理を振る舞う)のお時間となります。
ただ、これは地方によってはご家族様・親族様だけが召し上がることもありますので、心配な方は斎場のスタッフに確認をされた方が良いでしょう。
通夜振る舞いに行かれない方は、そのまま帰られて構いません。
《お寺様を呼ばない場合》
前述の通り、仏教的な流れにとらわれない自由なお通夜ができるので、あくまで一例を書いていきたいと思います。
・受付
開式の30分前くらいから受付が始まります。
ここは、お寺様を呼ぶ時とほとんど同じです。
開式直前には案内があるので、それに従って斎場に向かってください。
椅子に座る順番もお寺様を呼ぶ時と同様で構いません。
・開式 故人を偲ぶ言葉
故人様の人生、人柄を偲ぶ挨拶がなされます。
これが司会スタッフの方からされることもありますが、喪主様が述べられることもあります。
この時、故人様が好きだった音楽をかけることもあります。
・黙とう
故人様の冥福を祈る為、参列者の方全員で黙とうを捧げます。
・メッセージ
ご家族様、ご親族様から故人様へのメッセージと参列者の方へのお礼、或いは弔電などをここで読み上げることもあります。
・閉式
司会スタッフの案内で、式を閉式します。
・閉式後
お寺様を呼ぶ時と同じように、通夜振る舞いの時間となります。行かれない方は、ここでお帰りになります。
【家族葬でのお通夜にかかる時間は1時間ほど】
基本的にはお寺様を呼んだ場合でも、そうでない場合でも、大体1時間くらいで式は一通り終わります。
しかし、家族・親戚の方が多かったり、逆に少なかったりする場合は、その分焼香での時間が変わってくるため、ある程度の変動があります。
また、お寺様の読経の長さでも変わることがある為、あくまで1時間は目安として考えられた方が良いでしょう。
【お通夜の服装は喪服】
基本的には、お通夜であっても喪服で参列します。
ただ、お寺様を呼ばない場合は、服装に関しても自由が利くため、ご家族様のご意向で必ずしも喪服で行かなくて良い場合もあります。
喪服が無難ではありますが、もし喪服だとかえって浮きそうな場合は、ご家族様にどのような服が良いかを確認されておいた方が良いでしょう。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
故人様と最後に過ごす夜である「お通夜」。
簡略化の流れがあるとはいえ、まだまだきちんと行うのが一般的です。
お寺様を呼ぶか呼ばないか、といった違いはありますが、基本的な流れは同じものだと思って頂けたと思います。
ただ、実際には宗派や参列者の数によっても変動してきますので、あくまで一例・目安であることを忘れないようにしていただければと思います。