妊娠中、知り合いなどのご葬儀を持ってしまった場合、どうしますか。
昔から妊婦は葬儀の席に出席してはいけない、などの迷信がある地域もたくさんあります。
現代ではどのように考えられているのでしょうか。
訃報は突然やってくるものですがその際にたくさんの疑問があります。
喪服はどうする?そもそも行ってもいい?参列する際に何か気をつけることはある?
など…
そんな疑問を解決します。
妊婦が着られる喪服ってある?
妊娠中であっても、参列のマナーは一緒です。
基本はブラックフォーマルでシンプルな服装となります。
妊娠中の方が使う喪服もありますが、使用頻度も少ないでしょうから、わざわざ設える必要はないかもしれません。
黒のワンピースにジャケットやカーディガンなどでも良いでしょう。
葬儀社やレンタル衣装店に妊婦用の喪服レンタルの準備があるところもありますので、利用しても良いですね。
その他、妊娠中の体調を考えて服装で注意するポイントをまとめました。
※妊婦さんが参列時に注意した服装のポイント※
・長時間座っていてもお腹に負担が少ない服装を心がける。
・ヒールの高い靴は避ける。
フラットで歩きやすい靴を選ぶ。
もちろん、黒い靴が基本です。
・特に冬場は薄手のストッキングではなくタイツを使用する、腹巻を利用するなど冷えないように気をつける。
・夏場でもエアコンなどで冷える可能性があるため、ストールやカーディガンなど温度調節のできるものを持参しておく。
妊婦がお通夜に参列するのはダメなの?
訃報はいつも、突然やってくるものです。
家族や親しい方のお悔やみの席であれば、妊娠中に関わらず出席したい!
というのが当然ですよね。
妊娠中は葬儀に参列してはいけない、ということを耳にしたことがある人もたくさんいらっしゃると思います。
確かに昔は地域に関係なく、そのように考えられていたようです。
ですが冠婚葬祭のマナーや現代の考え方では、そのようなことはありません。
一般的なマナーを守って出席すれば、大丈夫です。
ですが中にはそれを不謹慎とする方もいらっしゃることは事実。
お悔やみの気持ちは大切ですが、ご遺族にご迷惑をかけることは避けたいですよね。
妊婦さんがお通夜に参列する際、気をつけることは?
妊娠中でもお通夜に参列しても良い、ということはわかりました。
一般的に妊娠中に参列する場合、通常と違って特に気をつけることはなんでしょうか。
マナーや注意点をまとめてみました。
お腹の赤ちゃんの事をまずは第一に考える事が大切です。
体調を崩しやすい
※1 独特の匂いがある
特につわりの時期は匂いに敏感になっていますので、線香の香りや花の匂い、葬儀場独特の匂いで気分が悪くなる場合があります。
人が多く集まりますので、たくさんの匂いが混ざり合う場所となります。
つわりが酷く我慢できないと思われる場合は参列を控えた方が良いかもしれません。
※2 たくさんの人が集まるため、熱く感じる
たくさんの人が集まりますので人口密度も高くなります。
前述したように密室で匂いがこもってしまいます。
さらに長時間座ってじっとしていなくてはいけないという事もよく検討する必要があるでしょう。
思っている以上に体感温度があがり、妊娠中じゃなくても気分が悪くなる方もいらっしゃいます。
自信がない場合は参列を控えて、参列した場合でも係の方に事情を話してすぐに退席できるように入り口近くの端に座らせてもらうなどするとよいでしょう。
気分が悪くなってしまった場合、無理に我慢して居続けるのが一番いけません。
途中で気分が悪くなった場合は式場の休憩スペースで休ませてもらうなどして、自分の体調管理をするようにしましょう。
受付の方や係の方、同席される方などに事情を話しておくと安心です。
※3 精神的負担が大きい
特に近い方だった場合には、ショックが大きいということも考えられます。
お通夜、葬儀ではその方が亡くなられたという現実が襲ってきて、健康な大人でも相当体力を消耗するものです。
思っている以上にショックを受けてしまうかもしれません。
お悔やみの気持ちはあっても、体調を崩して遺族に迷惑をかけるようでは本末転倒です。
自分の体調とよく考えて参列するかどうか、責任を持って決めましょう。
参列することは可能か確認する
ご遺族に事情をお話しして、参列しても良いか確認すると丁寧です。
現代ではそのような考え方はないとはいえ、中には不謹慎だと思う方がいらっしゃることも事実です。
他の参列者はともかく、ご遺族にそのようなお気持ちを抱かせたくありませんよね。
また、妊娠中ということで、ご遺族や周りの皆さんや余計な心配をかけてしまうかもしれません。
あくまでもお悔やみの気持ちが大切ですので、確認してみることもひとつです。
不安があれば医師に相談する
特に臨月は参列を控えた方が良いでしょう。
臨月時期はいつ、どのような状況になってもおかしくないものです。
普通の大人でも体力を消耗してしまうものですので、健康状態を医師に診てもらえれば安心です。
担当医師に事情を話し判断してもらうと良いでしょう。
臨月中であっても、どうしても参列しなくてはいけない場合は、ご主人や家族に同伴してもらうのも良いでしょう。
上記をよく検討して、参列が難しいと判断した場合は思い切って参列をあきらめましょう。
その場合はご遺族に参列できない理由を記して弔電やお香典、お花などをお送りします。
後日体調の良い時や、出産後に改めてご自宅にお参りにいきましょう。
知人や友人にお香典を一緒に持参してもらうようにお願いするという方法もあります。
いずれにしても、ご遺族にお悔やみの意思をお伝えしましょう。
妊娠中のお通夜の参列に関する迷信
前述したように、昔から言い伝えられている迷信がいくつかありますね。
特に年配の方々には一般的なものもありますので、一応頭に入れておきましょう。
・お腹のベビーにあざができる。
・どうしても参列しなくてはいけない場合は、不吉なものを跳ね返すという意味で鏡を持参する。
・通夜葬儀は良いが、火葬場は絶対にダメ。
・お骨は拾わないようにする、ご遺体を触ってはいけない。
参列を決めても心配なようなら、手鏡をバッグにひとつ入れておくと安心かもしれませんね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
通夜、葬儀は健康な人でもマナーを守って参列する必要がありますので、妊娠中は特に気をつけなくてはいけない事がたくさんあります。
ご遺族にお悔やみを申し上げる方法は参列以外にもたくさんありますので、あくまでもお腹の赤ちゃんと自分の体調を最優先で決めましょう。