弔問に伺う時は私服でもいいのかな?
仕事着のままで行くのは失礼かな?
こんな疑問に答えていきます。
この記事でわかる事
- 弔問の際の服装
- 弔問の際の流れ
- 弔問の際に持っていくもの
弔問に伺う時、服装は喪服の方がいいのか、私服でもいいのか、仕事着のまま伺ってもいいのか迷いますよね。
また、香典は持参するとして、他に必要なものがあるのか。
今回は、弔問の時の服装や持ち物・マナーなどについて詳しく解説していきたいと思います。
目次
弔問の際の服装について
まずは弔問の際でNGとされている服装から解説していきたいと思います。
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弔問の際にNGな服装は‘‘喪服‘‘です。
通夜前だと死を予想していたと思われ失礼になってしまいますし、葬儀後だと日常生活に戻っている遺族より格の高い服装になってしまうので、喪服はNGとなっています。
では、逆にどのような服装で伺えばいいのでしょうか?
解説していきます。
弔問の時に相応しい服装は?
弔問の際の服装
<男性の場合>
ビジネススーツ
<女性の場合>
紺やグレーのワンピースかアンサンブルスーツになります。
※通夜前の弔問の場合は親族の場合は手伝いをする場合があるので白や黒など無地のエプロンも用意しておくと安心です。
※男性も女性も迷った場合は全体的に落ち着いた服装ならOKです。
アクセサリーについて
アクセサリーは身につけないようにしてください。
ネイルは透明かベージュならOKです。
結婚指輪は問題ありません。
髪型
髪色は基本的に黒色が好ましいです。
染めている場合は、ゴムでまとめる・ウイッグをつける・黒スプレーをするなどの対処をするようにしてください。
通夜前の弔問
通夜前の弔問はしても良いのか?
とても気になるところですが、基本的に通夜前の弔問は控えた方が良いとされています。
理由は、通夜前は故人の遺族の方々も忙しくしており手間や時間を取らせてしまうからです。
通夜前に弔問をしても良いのは、
- 親族
- 故人と特に親しかった友人
となっています。
ただ、状況によりますが、親しい場合でも弔問を控えた方がいい場合があります。
それが以下の通りです。
- 慶事(祝い事)を控えている場合
- 遺族が弔問をお断りしている場合
- 弔問がより遺族を悲しませる場合(子供が亡くなった場合に同い年の子供を連れて行くなど)
- 事故死や自殺で亡くなった場合
- 深夜の場合
となっています。
どうしても行きたいけれど不安な場合は電話などで遺族に確かめるのがお勧めです。
弔問時の注意事項としていくつかポイントがあるので紹介していきます。
・長居は避けましょう。
・故人との対面や焼香は遺族に勧められるまで自分からはせず、もし、勧められなかった場合は玄関でお悔やみを述べてすぐに引き取りましょう。
・「たびたび」や「ますます」など重ね言葉は不幸が重なるという意味になってしまう為、使用しない。
・生死に対する表現は避け、「ご逝去」や「ご生前」と言うようにする。
続いて、神式やキリスト教の場合に気をつける事を紹介していきます。
・仏教用語は避けるようにしましょう。
例:「成仏」「供養」「哀悼」など
挨拶例は以下を参考にしてください。
「○○様が安らかな眠りにつけますよう、心からお祈り申し上げます。」
「安らかな旅立ちでありますよう、お祈り申し上げます。」
となっています。
悩んだ場合は、自分の思いを伝えれば問題ありません。
故人との対面の流れ
- 故人の枕元よりすこし離れた位置で正座をして一礼をします。
- 遺族が故人の顔に掛かっている白い布を取ります。※自分で取ってはいけません。
- 床に膝を付けたまま故人に近付きます。
- 合掌して一礼します。
- 対面が終わったら床に膝を付けたまま下がり遺族に一礼をします。
故人との対面が終わった際に遺族にどのような言葉を掛ければ良いか、とても悩んでしまいますよね。
いろんな言葉が頭を巡ると思いますが、「安らかなお顔で・・」と言った相手に寄り添った言葉を掛けてください。
そして、終わったら遺族に対して「ありがとうございました。」と対面をさせて頂いたお礼を伝えます。
葬儀後の弔問
葬儀後の弔問に行くのは、お通夜や葬儀に参列できなかった方が行きます。
もちろん、参列した方が弔問へ行くのも問題ありません。
葬儀後の弔問のタイミング
葬儀や後片付けなどが終わった3日後~四十九日までに弔問するようにしてください。
四十九日を過ぎてから訃報を知った場合も遺族に弔問へ訪れても良いか連絡して確認してみてください。
※葬儀後の弔問は遺族も疲れており負担も大きいので一度連絡してから行くようにしてください。
もし、そこで断られてしまった場合は遺族の気持ちを優先して諦めましょう。
葬儀後の弔問の服装
服装は通夜前の弔問と同じで平服(シンプルなスーツなど)で伺うようにしてください。
- 男性はビジネススーツ
- 女性は喪服に見えない地味な服装(アンサンブルスーツやワンピースなど)
- アクセサリーは着用せず薄化粧
となっています。
弔問時に必要な持ち物
- 香典(袱紗に包んで持って行く)
- お供え物
- 数珠
弔問の流れ
1、玄関で遺族に挨拶をする。
挨拶例:
「この度は、ご愁傷様でした。」
「どうしても都合がつかず遅くなり申し訳ございませんでした。」
「遠方で来られず申し訳ございませんでした。」
など。
2、上がるように言われたら上がる。
※上がるように言われなかった場合は袱紗に包んだ香典を取り出してお供え物と一緒に遺族に手渡して失礼します。
3、上がるように勧められた場合は、「お線香をあげさせていただいて良いですか。」と尋ねます。
4、許可を得たら、お供え物を祭壇の空いているペースに置きます。
5、お供え物を置いたら線香をあげます。
※お線香のあげ方は下記を参考にしてください。
6、遺族を気遣い長居せずに帰るようにしましょう。
弔問時のお線香のあげかた
1、仏壇の前で一礼します。
2、ろうそくに火を付けます。
3、ろうそくから線香に火を付けます。
※宗派によって線香の本数は違ってきます。
4、線香に火が付いたら左手であおいで火を消します。
5、線香を香炉に立てます。
(浄土真宗のみ寝かせて置きます)
6、おりんを一回鳴らして合掌し遺影に一礼してから遺族にも一礼します。
線香の宗派別本数
宗派によって線香の本数が変わってくるので、宗派別でのお線香の本数を紹介します。
- 天台宗・真言宗・・3本
- その他・・1本
※もし故人の宗派が分からない場合は、普段自分が行っているやり方で問題ありません。
○神道やキリスト教などの場合
仏教以外の宗教の場合は、「ご冥福をお祈りいたします」という言葉は使いません。
挨拶例:
「○○様が安らかな眠りにつけますよう、心からお祈り申し上げます。」
「安らかな旅立ちでありますよう、お祈り申し上げます。」
といった挨拶をすると良いです。
悩んだ場合は、自分の思いを伝えれば問題ありません。
弔問の際に必要なものについて
弔問の際に必要なものは、通夜前・葬儀後によっても違ってきます。
通夜前と葬儀後で詳しく紹介していきます。
通夜前の弔問
・数珠
・香典
(お通夜・葬儀に参加しない場合)
・お供え物
(必要であれば)
・黒と白の無地のエプロン
(葬儀のお手伝いをする場合)
通夜前の弔問は急いで駆け付ける事になりますので、香典やお供え物を用意している時間がない場合もあるので、持って行かなくても問題ありません。
数珠を持っている方は持って行くようにしましょう。
どうしても、お供え物を持って行きたい場合は、お菓子や果物など故人が好きだったものを持って行くようにしてください。
ただ、お酒・たばこは避けた方が無難ですね。
○葬儀後の弔問
葬儀後の弔問は、通夜・葬儀に参加できなかった方が行く場合が多いと思います。
その場合は、
- 香典
- お供え物
- 数珠
以上のものを持って行きます。
香典・お供え物・数珠を持って行くにあたって気を付けた方が良いことなどは以下でより詳しく説明していますので是非、参考にしてください。
香典
香典の相場
- 親族・・1万円~
- 親族以外・・5000円~
となっています。
香典袋には表書きで上部中央に「御香典」と書きます。
※3000円以下になると香典返しで赤字になり遺族の負担がより大きくなってしまうので香典は5000円以上にした方が良いです。
香典を用意する時に気をつける事
・新札にしない
(新札は故人の死を予想していたという意味になってしまいます。)
・風習なのですが香典で包む金額は「1、3、5、10」が主流になっているそうです。
例:「3000円、5000円、1万円」
・連盟にしない
(香典返しで遺族が香典返しで困るので個人にしておく方が良いです。)
もしも宗教が分からない場合は、香典袋の表書きは「御霊前」と書けば問題ありません。
※しかし、浄土真宗の場合「御霊前」は使えないので注意してください。
家族葬で香典を断られた場合は、遺族の意向を尊重しましょう。
香典以外で弔意を表したい場合は、お供え物やお花を贈りましょう。
お供え物
○通夜前の弔問の場合
基本的に不要ですが、故人が好きだったお花やお菓子のお供え物は良いとされています。
○葬儀後の弔問の場合
・果物(※果物の数は奇数に揃えます)
・お菓子
・線香
・ろうそく
などの消え物の品が良いです。
逆にお供え物として相応しくないものもあるので紹介していきます。
○相応しくないお供え物
・日持ちしないもの
・冷蔵しないといけないもの
・ハム・肉・魚(殺生につながる為)
・お酒・タバコ
○お供え物の包装の仕方
お供え物には、のしを付けます。
のしの種類は以下のようになっていますので是非参考にしてください。
・四十九日までは黒白の水引入り
・四十九日後は双銀の結び切りの水引入り
となっています。
表書きは「御供物」にします。
○神式の場合
基本的に仏式と同じ果物やお菓子であれば問題ありません。
仏式ではNGとなっているお酒や魚などの海産物は、神式ではOKです。
しかし、線香・ろうそくは仏式のみなので避けるようにしましょう。
○キリスト教
仏式とは違い白いお花を贈ります。
プロテスタント・カトリックいずれの場合も喜ばれるのは白い百合の花です。
バケットアレンジにして故人のご自宅に贈ります。
教会には贈らないようにしてください。
弔問するタイミングとマナー
弔問するタイミングは大きく分けて2つあります。
- 訃報を受けてすぐ(通夜前)
- 葬儀から3日後以降
の2つですね。
訃報を受けてすぐに弔問する場合(通夜前)は、訃報を受けてすぐの弔問は親族や故人と親しい方以外は避けましょう。
もし、お通夜・葬儀へ参列できない場合は葬儀が終わってから弔問に伺うようにしてください。
通夜前の弔問は、玄関でお悔やみの言葉を言い、遺族の方からあがってくださいと言われた場合のみ対面や焼香をします。
また、親族の場合は手伝いなどもあるかもしれませんので無地のエプロンも持参した方がいいですね。
葬儀から3日後以降に弔問する場合は、遺族の方も忙しくしている為、事前に遺族に連絡しておき弔問してよいか尋ねてください。
最近は、家族葬が増えている為、弔問や香典をお断りしている場合があります。
もし、お断りされた場合は遺族の意向に従ってください。
弔問する時の注意事項として以下の事は覚えておいた方がいいでしょう。
- 事前に遺族に連絡する
- 遺族に死因を聞かない
- 遺族に促されるまで部屋に入らない
- 長居しない
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、弔問の時の服装や持ち物・マナーなどについて解説させていただきました。
調査したことをまとめると、
・弔問の際に‘‘喪服‘‘はNGとなっている。
・弔問時の服装は、男性はビジネススーツ・女性は紺やグレーのワンピースかアンサンブルスーツなど落ち着いた服装を心掛ける。
・アクセサリーは結婚指輪以外付けず髪型やネイルも落ち着いたものにする。
・通夜前の弔問は親族や故人と特に親しかった友人のみ行くようにする。
・通夜・葬儀に参列できない場合は、葬儀後に弔問する。
・葬儀後の弔問は葬儀が終わった3日後~行くようにする。
・弔問の時に必要なものは、「数珠」「香典」「お供え物」となっている。
・通夜前に弔問する場合は、お手伝いをする可能性がある為、黒や白など無地のエプロンも持参する。
・香典の相場は「親族・・1万円~」「親族以外・・5000円~」となっており神式やキリスト教の相場もほぼ同じ。
・お供え物は菓子や果物が無難。
・キリスト教の場合はお供え物ではなく白い百合の花をバケットアレンジにして自宅に贈る。
・数珠は持って行った方が良いが、忘れて場合やない場合でもマナー違反にはならない。
・弔問する時、遺族に促されるまで部屋へ入らない。
・弔問する前に事前に連絡する。
・死因を聞く事や長居する事はしない。
以上になります。
弔問時に失礼にならないかなど色々と不安に思っている方も多いと思いますが、遺族の方に寄り添い心を込めてお祈りすれば故人の方も喜んでくださると思います。
困った時は、是非今回の記事を参考にして頂ければ嬉しいです。