「50にもなって終活もしてないの?」
なんて、言われたことがあるかたはあまりいないかもしれません。
ちなみに終活カウンセラーかなでは「終活を始めるのに遅いも早いもない」と思っています。
でも、心の片隅では「早ければ早い方が良いに決まってる」と思っていることはここだけの秘密です。
目次
50代で終活してないのは遅すぎるの?
いえいえ、遅すぎることなんてありません!!
思ったが吉日!!
知っていました?
あなたの人生の中では今日が、今、この瞬間が一番若いのです。
なので、「終活を始めるのに遅いも早いもない」し、「早ければ早い方が良いに決まってる」のです。
今日、この記事と出逢っていただき、ありがとうございます。
さぁ、今日が50歳の門出の日のあなたも、今日が50代最後のあなたも、出会ってしまったのは何かのご縁。
終活のかたちはいろいろです。
ぜひ最後までお読みいただき、「あ、これならできそう」というものを見つけていただけたら嬉しいです。
50代から始められる終活は?
終活というと「生前整理、墓じまい・年賀状納、遺言、相続」などを思い浮かべると思います。
なんか、堅苦しい言葉ばかりです。
これではとっつきにくすぎてとてもやる気になんてなりません。
私もそんなことを伝えるために終活カウンセラー資格を保有しているわけではありません。
終活はもっと身近に存在していてよく、終活は生活に溶け込んでいていいのです。
初めの文を私が勧める終活に言い換えてみます。
終活には「片づける、仕舞う・終う、伝える、託す」などいろんなジャンルがあると思います。
いかがですか?
これなら少しやってみようかな?
できるかも?
と思っていただけましたか?
では、それぞれの内容について解説をしていきたいと思います。
断捨離(生前整理)
断捨離と言えば何を思い浮かべますか?
- バッサリ捨てる。
- 簡単そうだけど難しそう。
- ミニマムな生活。
等々、人それぞれの言葉が出てくると思います。
このサイトのファンのあなたなら宝探しとかタイムカプセル、なんて言葉が出てくるかもしれませんね。
では50代から始める断捨離、50代から始める生前整理とはどんなものなのでしょうか?
50代からとは言いませんが、ある程度年齢を重ねたかたや、お片付け系が苦手なかた、体力のないかたや続かないかたが断捨離や生前整理を始めるときには1日1捨、もしくは1日1選をおすすめしています。
1日1捨・いちにちいちしゃ、1日1戦・いちにちいちせん、って?
読んで字のごとく、なのですが、1日1個捨てていく、もしくは1日1個捨てるか残すか決めていくことです。
お片付けやお掃除はなかなかやる気になれないのですが、いざやり始めると不思議とエンジンがかかってしまい、ついつい大がかりになりがちです。
そして心行くまで没頭してしまうと、その時はものすごい満足感と達成感に包まれるのですが・・・。
そのあとはまたしばらく満足感の余韻に浸るかのようにお片付けやお掃除から距離を置き・・・。気が付けば元通り(涙)
あるあるですよね。
なので、ちょっとでいいし、むしろエンジンなんてかからない程度に進めていく方が、ある程度年齢を重ねたかたや、お片付け系が苦手なかた、体力のないかたや続かないかたには向いているような気がします。
生前整理も基本的には断捨離に準じます。
なぜならば生前整理は断捨離+相続だからです。
何を残すのか、どう伝えるのかを1日1捨・1日1選していってみてはいかがですか?
エンディングノート
8月から9月にかけて、得するまちのゼミナール、通称まちゼミでエンディングノートの書き方講座を担当しました。
参加者は40代から90代まで幅広い年齢構成で、3回開催しましたが、どの回もおもしろい講座になりました。
なぜかって?
このサイトのファンのあなたなら容易に想像がつくと思いますが、私が担当する講座やセミナーもこんな感じで進行し、かつ、積極的参加型の構成だからです!
そのまちゼミでもお伝えしたエンディングノートのポイントをいくつかご紹介します。
ポイント1 なんのために書くのか?
「自分自身の人生を振り返る」人生の棚卸、自分のルーツ探しとして書く。
「自分亡き後に残された人が困らないように」葬儀や相続、委ねたいことの記録として書く。
ポイント2 誰にあてて書くのか?
「自分自身にあてて」日記のような感覚。
だから住所や連絡先の記入の必要はない。
「誰かにあてて」遺言のような感覚。
伝えたいことはきちんと書くがお互いが知り得る内容についての記載は不要。
ポイント3 保管場所は?
「個人情報の束」だからこそ厳重な保管が必要。
でも、見つけてもらわないと意味がない。
まるで宝探しゲーム。
保管場所、発掘開始の時期、ヒントはきちんと伝えておく。
毎回必ず驚かれるのですが、エンディングノートを全部埋める必要なないのです。
あなたがエンディングノートを書く理由・目的は何ですか?
あなたが書くエンディングノートは、それが達成されていればどのように書いてもいいのです。
葬儀の形式やお墓の希望を伝える
私の希望はせめて枕花はフリージア。
後はこだわらないけどにぎやかに。
お経はキッサコが歌う般若心経。
葬儀は基本家族葬でいいけど、もし誰かが訪ねてきたら拒まず受け入れてやってね。
私の葬儀の希望はこんなところでしょうか。
あなたは葬儀の希望、ありますか?
「なんでもいい。お任せで。」
というあなた。本当にお任せでいいですか?
「今夜のごはん何がいい?」
「んー?なんでもいいよー。」
と言っておきながらいざ出てきたら「えー、これ?」って言ったりしていませんか?
きっと葬儀の希望を伝えるって今日の晩御飯のおかずの気分くらいの感覚でいいと思うんです。
お肉系が良いお魚系が良い。
あっさりが良い、がっつりが良い。
きっとそれだけでもあなたの葬儀を施行する人の心の負担は減ると思うのです。
なので、晩御飯のおかずを選ぶ気分であなたの葬儀も○○系で、くらいの希望はせめて伝えてほしいと思います。
そして、お骨になったら、そのあとはどこに行きたいですか?
先祖代々が眠るお墓。
海、木の根元、ジュエリー・・・。
供養や埋葬の選択肢は以前より増えて、いろいろ選べるようになった半面、どれを選んでいいのかわからないという悩みも聞こえ始めてきました。
さらには「女子墓」なるものも登場し、今までの概念が通じなくなってきています。
あなたはどこで眠りたいですか?
遺言書を書く
さて問題です。
遺言は何歳から書けるでしょうか?
民法ではこのように規定されています。
961条 15歳に達した者は、遺言をすることができる。
と、いうわけで、今回は「50から始める終活」ですので、もれなくあなたも遺言書を書くことができます。
遺言書にもいろいろな種類がありますが、意外と見落としがちなのが筆記用具。
公正証書遺言だことの自筆なんちゃらかんちゃら遺言だことの、そう言ったことは検索するとすぐに出てきますので、ここでは省略します。
(おい、そこが一番大事だろ!!という私の気持ちはすっぱり断捨離しておきます。)
なぜ、そんなに「筆記用具」にこだわるのか?
それは「消せるボールペン」が存在するからです。
すごく便利で私も愛用しているのですが、実はこの消せるボールペン、ボールペンなのですが公文書には使用できない筆記用具なのです。
感覚的には鉛筆と同じ扱いになりますので、くれぐれもご注意を。
介護や延命の際の取り決め
今では、もしものときの事をどうしておくか介護サービス提供開始時に決めておくことがスタンダードになってきています。
介護保険事業所の中には「もしもの時はエンディングノートを参照」という選択肢のあるサービス提供開始前のアンケートがあるほどです。
また、延命治療に関しては最悪のケースの場合、10分でこの先の治療方針を決めないといけない事態に遭遇します。
「もしもは急にやってきます。(中略)心肺停止状態だった場合、家族が治療方針を決めるための時間は「たった10分しか」ありません。そのわずかな時間で大切な誰かの生死を決めることは決して簡単なことではないと思います。(死神ナースが教える満足に死ぬための19のヒント・株式会社まんがびと より抜粋)」
そして、「自分のことなら10分あれば決められるのに、ね?」と続きます。
この本の作者は看取りばかりをしてきた看護師さんのようです。
介護や医療の現場で目の当たりにしてきた場面を例に、介護や延命、もしもの時のことが書かれています。
たくさん質問も出てきますのでそれに答えながら読み進めるとおもしろそうです。
自分の命、自分の人生は誰かにゆだねるのではなく、自分で決めたいものですね。
50代でする終活のメリット
人生100年時代。
50代はちょうどその折り返し地点です。
今までの半生を振り返り、これからの半生に思いを馳せるにはちょうどよい年代ではないでしょうか?
自分の人生の棚卸をすることで、自分の人生のやり残しを見つけましょう。
例えばそれが「インターハイ出場」や「甲子園のマウンドに立つ」など、年齢が限定されるものであるのなら、リベンジは難しいかもしれません。
でも経済的な理由や子育てなどが理由であきらめたものならば、もしかしたら、これからの人生でも十分、リベンジできるかもしれません。
終活とは「終わらせる活動」ではありません。
「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく自分らしく生きるための活動」
なのです。
あなたの人生、やり残したことはないですか?
まとめ
いかがでしたか?
ちょうどタイミングが良く、とある市の商工会主催のまちゼミの内容も盛り込むことができました。
終活はもっと身近に存在していてよく、終活は生活に溶け込んでいてよく、これなら少し、やってみようかな?できるかも?と思ところから始めてよいのです。
エンディングノートも断捨離もいろんなルールやらり方があるとしても、やってみようと思わないことには始まりません。
まずは興味関心を持つところから。
それだって立派な終活だと終活カウンセラーかなでは信じています。