葬儀礼状ってどうやって書いたらいいんだろう
封筒の入れ方とか表書きについても知りたい
こんな疑問に答えていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 葬儀礼状に書く事や渡すタイミング
- 葬儀礼状の文例(パターン別)
- 葬儀礼状の封筒の入れ方や表書き
葬儀後に香典を頂いた方や故人が生前お世話になった方に、葬儀礼状を書かなくてはと思っている方も多いと思います。
しかし、いざとなったらどのように書いたら良いか悩みますよね?
今回は葬儀礼状の書き方や文例、封筒の入れ方、表書きなどについて詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
葬儀礼状の文例をパターン別で詳しく紹介
葬儀礼状は、送る相手や状況に応じて内容も変わってきます。
また、メールでお礼を送る場合もあります。
それぞれの状況に応じて文例を項目事にわけてありますので以下を参考にしてください。
香典を頂いた方にメールでお礼状を送る場合
基本的にメールよりも手紙を送る方が良いのですが、親しい友人や勤務先の同僚・先輩であればメールでも問題ありません。
また、忌引き休暇を頂いた場合は直属上司に休みを頂いたお礼としてメールを送るのも良いです。
しかし、いくら親しい仲であってもお礼状になのできちんとした文章でメールを送るようにしましょう。
また、葬儀に参列して香典を頂いた場合と香典のみを頂いた場合では、それぞれメールの内容が違っていきます。
パターン事に分けてありますので以下を参考にしてください。
例文
○葬儀に参列&香典も頂いた場合
・会社の同僚に送る例
件名:葬儀ご参列・御香典のお礼
拝啓 ○○様 先日はお忙しい中、葬儀にご参列して頂き誠にありがとうございました
また過分なお心遣いをいただき心よりお礼申し上げます 忌引き休暇中にはご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした
お陰さまで無事葬儀を終えることができました 本日より仕事に復帰させていただきます
本来であれば直接お伺いしてお礼を申し上げるべきところではありますが取り急ぎお礼を申し上げたくお便りさせて頂きました
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
例文
・親しい友人に送る例
件名:葬儀ご参列・御香典のお礼
拝啓○○様 この度は忙しい中○○の葬儀参列と御香典を本当にありがとうございました
葬儀の間は忙しくゆっくりお礼も言えなかったのでメールします
ある程度心の準備はしていましたが○○の存在は大きかったようで心に穴があいたような喪失感を感じています
通夜から葬儀まで目まぐるしく過ぎてゆきましたが落ち着いて静かな日々を過ごせるよう心がけています
本来であればお伺いしてお礼を申し上げるべきところですが取り急ぎお礼を申し上げたくメールでお送りさせていただきました また連絡します
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
香典のみを頂いた場合に送る葬儀礼状の文例
例文
・会社の同僚に送る例
件名:御香典のお礼
本文:拝啓 ○○様 この度は○○の葬儀に際しまして過分なお心遣いをいただき心よりお礼申し上げます
忌引き休暇中にはご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした
お陰さまで無事葬儀を終えることができました
本日より仕事に復帰させていただきます 本来であれば直接お伺いしてお礼を申し上げるべきところではありますが取り急ぎお礼を申し上げたくお便りさせて頂きました
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
例文
・友人に送る例
件名:御香典のお礼
本文:拝啓 ○○様 この度は○○の葬儀に際しまして思いがけず過分なお心遣い本当にありがとうございました
おかげさまで葬儀を無事に済ませることができました 故人も安心していることと思います
本来であればお伺いしてお礼を申し上げるべきところですが、取り急ぎお礼を申し上げたくメールでお送りさせていただきました また連絡します
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
香典返しを郵送する場合のお礼状の文例
※香典返しを郵送する場合はお礼状も一緒に送りましょう。
※香典返しのお礼状や送る時期は宗教や宗派によって異なります。
宗教別にそれぞれ文例を書きましたので是非、参考にしてください。
仏式の場合の例文
○仏式「四十九日」の法要後に送ります。
拝啓
先般 亡父(亡母・亡兄など)○○ ○○○○儀 永眠に際しまして ご多忙中にも関わらず御懇篤なるご弔慰ならびにご芳志を賜り厚く御礼申し上げます
お蔭をもちましてこのほど四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたします
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます 書面にて失礼ではございますがお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
神式の場合の例文
○神式「五十日祭」の祭典後に送ります。
拝啓
先般 亡父(亡母・亡兄など) ○○○○ 帰幽に際しましては 御懇篤なる御弔詞を頂き且つ御鄭重なる御玉串料を賜り誠にありがたく厚く御礼申しあげます
お蔭をもちまして○月○日 五十日祭を滞りなく営むことができました
つきましては皆様からの御厚情に対し謝意を表したく心ばかりの品をお送りいたしましたので何卒お納めください
書面にて失礼ではございますがお礼にかえさせていただきます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日 喪主名 ○○○○
キリスト教の場合の例文
○キリスト教(カトリック)「1か月目の追悼ミサ」後に送ります
拝啓
先般 亡父(亡母、亡兄など)○○○○の帰天に際しまして御懇篤なる御弔詞を頂き且つ御鄭重なる御献花を賜り誠にありがたく厚く御礼申しあげます
お蔭をもちまして無事に追悼ミサを滞りなく相済ませる事ができました
つきましては皆様からの御厚情に対し謝意を表したく心ばかりの品をお送りいたしましたのでご受納くださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますがお礼にかえさせていただきます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
プロテスタントの場合の例文
○キリスト教(プロテスタント)「召天記念日」の記念式後に送ります
拝啓
先般 亡父(亡母、亡兄など) ○○○○ 召天に際しまして御懇篤なる御弔詞を頂き且つ御鄭重なる御献花を賜り誠にありがたく厚く御礼申しあげます
お蔭をもちまして無事に召天記念礼拝を済ませる事ができました
つきましては皆様からの御厚情に対し謝意を表したく心ばかりの品をお送りいたしましたのでご受納くださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますがお礼にかえさせていただきます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
友人へ香典返しと一緒に送るお礼状の文例
※故人の友人か喪主の友人かによってお礼状の文例も変わってきます。
故人の友人に送る場合や親しい友人の場合でもどうやって書くか迷った場合は、「香典返しを郵送する場合のお礼状の文例」を参考にしてください。
※簡単な挨拶状にしたい場合は、
- 薄墨で記入
- 縦書き
- 句読点はなし
- 忌み言葉は入れない
以上さえ守っていれば堅苦しい形式の文章ではなくても大丈夫です。
友人へ香典返しのお礼状文例
例文
拝啓
この度○○の永眠に際しまして葬儀参列やお香典を賜りまして誠にありがとうございました
お陰をもちまして四十九日(※宗教によってこの部分は変えてください)の法要を滞りなく済ませることができました
生前どれほど皆様に支えられてきたかと思うと感謝に絶えません
皆様に見送っていただき故人も喜んでくれていることと存じます つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りしますので御受納くださいませ
突然のことで私もしばらくは何も手につかないありさまでしたが ようやく落ち着いて思い出の品などをまとめ始めたところです
これからも 何かとお世話になることもあろうかと思いますが 何卒よろしくお願い申し上げます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
会葬礼状の文例
※会葬礼状とは通夜・葬儀に参列して頂いた方にお渡しする礼状です。
参列者に直接お渡すので忌明け後に送る礼状とは異なります。
例文
拝啓 この度 亡父 ○○○○(俗名)儀 葬儀に際しましては ご多忙中のところをわざわざご会葬を頂きご鄭重なご弔意とご厚志を賜り誠に有り難く心より厚くお礼申し上げます
本来であれば早速拝眉の上お礼申し上げるべきところですが略儀ではありますが書中をもちまして お礼のご挨拶申し上げます
敬具
令和○○年○月○日
○ ○市○○町
喪主○○○○
親族一同
生前お世話になった方へのお礼状の文例
最近は一般葬よりも家族葬が増えています。
お世話になった方への文例も一般葬と家族葬では多少違ってきますので以下の文例を参考にしてください。
例文
○一般葬で故人が生前お世話になった方へのお礼状
拝啓
先般○○の葬儀に際しましては、わざわざお運びくださり、また過分のご配慮を賜わり厚く御礼申し上げます
生前中は○○が何かとお世話になり、ありがとうございました 葬儀等お蔭様で滞りなく済ませることができました
○○を通じまして貴方様のことは常々、大変お世話になっている方と存じておりました
○○の亡き後はその思いもひとしおでございます
何卒御身お大切になさいまして末永くご健勝にお過ごしなさいますように心からお祈り致しております
今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
例文
○家族葬で故人が生前お世話になった方へのお礼状
拝啓
〇〇は□月□日に死去いたしました
すぐにお知らせすべきではございましたが誠に勝手ながら故人○○の強い希望により葬儀は「家族葬」として近親者のみで済ませました
生前中はお世話になりまして本当にありがとうございました
○○を通じまして貴方様のことは大変お世話になっている方と存じておりました
○○の亡き後はその思いもひとしおでございます
何卒御身お大切になさいまして末永くご健勝にお過ごしなさいますように心からお祈り致しております
〇〇は旅立ちましたが残された家族で頑張ってまいります
今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
遠方から参列してくれた方へのお礼状の文例
遠方から参列する場合は交通費や宿泊費などを含めて色々と負担になる事が多いです。
お礼状では大変なのに遠方から駆けつけてくださった参列者の方に感謝の気持ちが伝わるお礼状にしましょう。
例文
謹啓
貴家ますますご清祥のこととおよろこび申し上げます
○○の葬儀には貴重なお時間を割いてわざわざ遠方から式場までお運びくださり本当にありがとうございました
ご厚情の程○○もさぞ喜んでいたことと存じます
その節はゆっくりお話しするいとまもなくまことに行き届かぬことと申し訳なく存じております
また当地へお越しになるついでがございましたら是非お立ち寄りくださいませ
ご会葬心より御礼申し上げます
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
病院などへ出すお礼状の文例
故人が病気で長い間、闘病生活を送っていた場合、お世話になった医師や職員の方々にお礼状を書きたいと思う方も多いと思います。
以下は葬儀後に送るお礼状となっていますので是非参考にしてください。
例文
拝啓
○○先生をはじめ病院の皆々様には故○○入院中に何かとお世話になりました
葬儀も終わりましてようやく少しは落ち着きを取り戻したところでございます
○○が療養中には色々と手を尽くしてくださいましたのにも関わらず十分なお礼を申し上げるゆとりもないまま大変失礼致しました
○○も先生の治療と皆様の看護を受けることができて幸いだったと存じます
そして私達家族もずいぶん頼りにさせていただきました
本来ならお一人お一人にお礼申し上げるべきところではございますが書中をもちまして改めてここに厚く御礼申し上げます
これからも ご健勝にてお仕事にお励みなさいますようお祈り申しております
敬具
令和〇〇年 ○○月○○日
喪主名 ○○○○
お悔み状を頂いた方へのお礼状の文例
お悔み状を頂いた方と故人との生前の親交に感謝し、分かる範囲で良いので具体的なエピソードも書き添えましょう。
そうする事でより相手に気持ちが一層伝わります。
相手からの励ましの言葉や、厚意に感謝する気持ちは文中に必ず入れる様にしてください。
深刻になりすぎると相手をかえって心配させてしまいますので、前向きな印象を与えるお礼状になるようにしてください。
また、仏式の場合は「ご香料」
キリスト教式の場合は「お花料」
神式の場合は「お玉串料」「お榊料」
となっております。
宗教ごとに分けるようしてください。
また生前にお悔み状を頂いた方と故人や家族との関係によって書く内容も違ってきますので以下の文例を参考にしてください。
例文
○故人の友人へ※家族とも面識がある場合(文例①)
拝啓
このたびは〇〇の永眠に際しましてご懇篤なるご弔慰のお手紙と過分なるご香料を賜り厚く御礼申し上げます
〇〇様には○○入院中に幾度もお見舞いいただき誠にありがたく家族一同感謝の気持ちでいっぱいです
○○も〇〇様とお話ししていると元気だった頃を思い出すのかとても嬉しそうに話をしておりました
また私達家族も仕事と看病の疲れで心が折れそうな中〇〇様からいただいた温かいお言葉に励まされ最期まで看取ることができました
誠にありがとうございます ○○にかわりまして生前のご厚情に深謝いたしますとともに今後も変わらぬご指導ご厚誼をお願い申し上げます
略儀ながらまずは書中にて御礼まで申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名前
例文
○故人の友人へ※家族も親交が深かった場合(文例②)
拝啓
先日は○○の死去に際し励ましのお手紙とお供物をいただき誠にありがとうございました
覚悟はしていたものの今は悲しみが先に立ちます
でもいつまでも悲しんでばかりもいられないと気を取り直しているところです
いつも気遣ってくれて、本当にありがとうございます
〇〇さんも体に気をつけてください
略儀ながら まずは書中にて御礼まで申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名前
例文
○故人の友人へ※故人以外親交がなかった場合(文例③)
拝啓
〇〇の永眠に際しましてお心のこもったお悔やみのお手紙をいただきましたこと心より御礼申し上げます
そのうえ過分なるご芳志まで賜りまして誠にありがとうございました
○○様には生前お世話になりましたことを○○にかわりまして改めて御礼申し上げます
○○様の温かい励ましを受けて気持ちが落ち着き頑張らねばという気力が湧いてまいりました
ご厚情に感謝申し上げます
本来ならば拝眉のうえお礼を言上しなければならないところですが略儀ながら書中にてお礼のご挨拶とさせていただきます
敬具
令和○月○日
差出人名前
弔電を頂いた方へのお礼状の文例
弔電を頂いた場合は直筆の手紙で感謝の気持ちを伝える方が良いでしょう。
しかし、親しい間柄の場合ですと、電話で話したいという気持ちもあると思います。
出来るだけメールや電話でのお礼は避けた方が良いですが、元気な声を聞いて安心して貰いたいと感じた場合は電話でも問題ありません。
お礼状は、パターンに合わせて文例を載せていますのでそれぞれ参考にしてください。
例文
○文例①(丁寧なお礼状)
拝啓
故○○の葬儀に際し、お心のこもったご弔電ならびにご厚志を賜り、厚く御礼申し上げます おかげさまで葬儀も滞りなく営むことができました
○○になりかわりまして、生前賜りましたご厚情に深謝申し上げますとともに、今後とも生前同様変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
本来ならば参上して御礼申し上げるべきところ、略儀ながら書状をもちまして御礼申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名前
例文
○文例②(親しい方へのお礼状)
拝啓
亡き○○の葬儀に際しましては、ご丁寧な弔電をいただき誠に有難うございました
○○様のお心遣いに励まされお陰さまで滞りなく葬儀が済みましたことご報告申し上げます
○○もきっと喜んでいることと思います 本来ならば直接お伺いし御礼申し上げるべきでございますが略式ながら書中をもってご挨拶申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名前
供花や供物を頂いた方へのお礼状の文例
弔電などの場合はお礼状だけで問題ありませんが、供花や供物を頂いた場合はお礼状と共に返礼品を送られる方も多いです。
また、弔電のお礼状と内容は似ていますが、多少違ってきますので以下の文例を参考にしてください。
例文
○文例①
拝啓
○○の葬儀に際しましては立派な供花や供物を賜り誠にありがとうございました
謹んでお受けいたし霊前に飾らせていただきました
○○もさぞ喜んでいることかと存じます
お陰様をもちまして葬儀も滞りなく終えさせて頂きました
格別のご高配と生前のご厚誼に重ねて厚く御礼申し上げます
本来ならば、お伺いし御礼申し上げるべきでございますが、略式ながら書中をもってご挨拶申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名前
例文
○文例2
拝啓
この度は◯◯の葬儀に際し立派な供花と供物を賜り誠にありがとうございました
謹んでお受けし霊前に飾らせていただきました
○○の最期を素敵なお花で飾ってくださいました
ご芳情に深謝し ○○も心安らかに旅立って行ったことと存じます
生前中に故人に賜りましたご厚誼を深謝し格別なご高配につきまして厚く御礼申し上げます
つきましては早速拝眉の上お礼を申し上げる筈ではございますが略儀にて失礼ながらご挨拶申し上げます
敬具
令和○月○日
差出人名
葬儀礼状に書く事や渡すタイミングと注意点
故人が亡くなり途方に暮れる時に、葬儀に参列して励まして頂いたり、参列されなくても御香典やお悔みなどを頂いたりすると思います。
葬儀礼状は、そんなお世話になった方達に感謝の気持ちを込めてお礼を文章にして送る事をいいます。
一生のうちに何度も書くことのない葬儀礼状ですので、いざ書く時に何を書けばいいのか分からなくなった時の為に今回の記事を参照して頂けると幸いです。
葬儀礼状に書く事
- 故人の名前(俗名)※差出人との関係も書いておくようにしてください。
- お礼の言葉
- 忌明けの報告(葬儀礼状の場合)
- 略儀であること(本来なら直接お礼を言う事)
- 差出人の名前
以上の5項目を書いて置けば問題ありません。
※また文章は1枚に収めるようにしてください。
葬儀礼状を出すタイミング
※会葬礼状・・通夜・葬儀に参列して頂いた方に会場で直接お渡しします。
※葬儀礼状・・一段落した忌明け後(四十九日後)にお世話になった方々に送ります。
また宗教ごとによって送る時期は違っており、神式「五十日祭」後・キリスト教(カトリック)「1か月目の追悼ミサ」後・キリスト教(プロテスタント)「召天記念日」の記念式後となっています。
お礼状を書く前の注意点
お礼状を書く際の注意点は4つあります。
以下3つが注意点となります。
- 句読点をつけない・重ね言葉を使わない(ますます、重ね重ねなど)
- 時候の挨拶(季節感を表す言葉)は使わない
- 「拝啓/敬具」「謹啓/謹白」といった頭語と結語を使う
お礼状の紙と封筒の種類
奉書紙(ほうしょがみ)1枚にお礼状を書きます。
そして、奉書の一重の封筒に入れるのが一般的になっています。
※奉書紙がない場合は和紙に近い素材の白地の封筒か白地の封筒にする。
墨の違い
・通夜や葬儀、告別式当日にお持ち帰りいただく会葬礼状と香典返しのお礼状は「薄墨」
・忌明けのお礼状は、薄墨ではなく「濃墨」
でそれぞれ書くようになっています。
葬儀を知らせていない方には葬儀礼状は出さない方がいい
葬儀を行った事などを知らせていないのにもかかわらず、お礼状のみを送ってしまうと、相手側に逆に気を遣わせてしまうので送らない方が良いでしょう。
※しかし、故人と親しい関係だった方の場合は葬儀をお知らせする事ができなかった理由と故人がお世話になったお礼と共に簡潔な手紙を送るようにしてください。
お礼状は印刷よりも手書きがいい?
お礼状は手書きであればあるほど心がこもっていて先方にも喜ばれると思います。
しかし、現在は忙しくてお礼状に手をかける時間がない方や手書きに自信がない方も多いと思います。
そんな場合は、パソコンで打ったお礼状を印刷して先方に送っても問題ありません。
先方は、お礼状のマナーや形式よりも「供物を気に入って貰えたかな?」「元気にしているかな?」といったことの方が気になっていると思います。
手書きが難しいと思った場合は無理せずパソコンでお礼状を作成してください。
また、香典返しのギフトショップでお礼状印刷サービスを行っているお店も多いです。
時間がない方などは印刷屋さんに頼むことを検討してみてください。
お礼状の封筒の入れ方と表書き
お礼状の封筒の入れ方についてですが、和封筒の場合は三つ折りにして封筒に入れます。
- 手紙文を表にして三つ折りの目安をつけておきます。
- 下から三分の一を折り下げます。
- さらに上から下に折り重ねます。
- 三つ折りが完成したら手紙の書き出し「拝啓」が右上になるようにして入れます。
- 封筒にお礼状を入れたらのりで封をして「封」や「〆」を封じ目に書くようにしてください。(テープで貼るのは不可になっています)
お礼状の封筒の表書きについて
お礼状の封筒の表書きは、墨で「挨拶状」と真ん中に記入してください。
お礼状の封筒の裏書きには、左下に差出人の名前と住所を記入します。
お礼状を入れる封筒について
お礼状を入れる封筒は、和紙に近い素材の白地の封筒にします。
もしなければ白地の封筒であれば大丈夫です。
しかし、お礼状は和紙で作成することが多いので、封筒もなるべくお礼状に合わせるのが無難です。
注意点もあって、お礼状を入れる封筒は二重になっているものは避けるようにしてください。
二重の封筒だと、不幸が重なると連想されてしまいます。
まとめ
今回は葬儀礼状の書き方や文例、封筒の入れ方、表書きなどについて詳しく解説してみたのですがいかがだったでしょうか。
解説した事をまとめると
- 葬儀礼状は、忌明け後に送る。
- 会葬礼状は、葬儀に参列して頂いた方に会場で直接渡す。
- お礼状を書く時の注意点は、句読点をつけない、重ね言葉を使わない、時候の挨拶はなし、「拝啓/敬具」「謹啓/謹白」といった頭語と結語を使う。
- 紙1枚に収める様にして(故人の名前(俗名)、お礼の言葉、忌明けの報告、略儀であること、差出人の名前)など以上の5項目を書く。
- 手書きが難しい場合は印刷でも問題ない。
- お礼状を書く時は奉書紙を使い、奉書の一重の封筒に入れるのが一般的になっている。もしなければ和紙に近い素材の白地の封筒または白地の封筒であれば大丈夫。
- 会葬礼状と香典返しのお礼状は「薄墨」、忌明けのお礼状は「濃墨」で書く。
- お礼状は、三つ折りにして封筒に入れる。
- 封筒の真ん中には「挨拶状」と記入し、裏の左下には差出人の名前と住所を記入する。
- 封筒にお礼状を入れたらのりで封をして「封」や「〆」を書く。
- 封筒は一重のものを使用する。
- 文例は項目事にわけてあるので参考に。
以上になります。
お礼状を一から考えて書くのは大変ですよね。
困った時は是非、文例を参考にしてください。
また、手書きが大変で時間的に難しいと思った時は迷わず印刷屋さんや印刷機を利用しましょう。