- 四十九日が過ぎるまでは遊びに行くのってダメなのかな?
- 旅行とか結婚式の出席も控えた方がいいの?
このような疑問に答えていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 四十九日が過ぎるまで遊ぶのはダメなのか
- 参加しない方がいいイベントや行事
- 控えないといけない15の項目
前もって旅行や結婚式など予定を立てていた時に急に親族が亡くなった場合、四十九日が過ぎるまでは全てキャセルした方が良いのか悩みますよね?
また、月によって開催されるイベントや行事も参加してよいのか気になります。
今回は、四十九日が過ぎるまで参加してはいけない行事やイベント、旅行などに参加しなくてはいけない場合の対処法について解説していきます。
目次
四十九日が過ぎるまでは遊びに行くのはダメなの?
四十九日は、故人が極楽浄土へ行けるよう親族一同お祈りする最も重要な日となっています。
また、四十九日の間は故人の家には穢れ(けがれ)があり他人に伝染すると言われています。
その為、遺族の方は四十九日が過ぎるまで遊びやお祝いの行事は自粛し、自宅で静かに過ごすのがマナーとされています。
ちなみに、四十九日までの期間を忌中(きちゅう)といいます。
故人との関係性によって忌中(四十九日)の期間も異なり父母・配偶者の場合は50日間、祖父母の場合は30日間、兄弟姉妹の場合は20日間、子供の場合は20日間となっています。
四十九日の間は、
- 神社への参拝
- 結婚式などお祝いの席への出席
- 正月のお祝い
- 宴会・パーティー
- 旅行
は控える方が良いとされています。
地域によっては忌中の間、茶・酒・肉・魚を食べてはいけないという所もあります。
しかし、仕事や学校などに行っている方の場合は、付き合いもありますし、取引先との関係で飲み会にどうしても参加しなくてはいけない時もあると思います。
どこにも行かずにマナーを守るようにと言われても難しいですよね?
また、月ごとによって様々なイベントや行事があり本当に参加してよいのか迷ってしまいます。
月ごとに行われるイベントや行事への参加については、次の項目で詳しく説明しているので是非、参考にしてみ下さい。
参加しない方がいい行事やイベントは?
四十九日の間に参加しない方が良い行事は、以下のようになっています。
月ごと分けていますので是非、参考にしてください。
<<12月>>
- クリスマスパーティー×
- 忘年会×
- 正月の準備×
- 正月の飾り付け×
- カウントダウン×
- お歳暮を贈る×(時期をずらしてならOKです。贈る時は無地の短冊を使いましょう。)
<<1月>>
- 初詣×(但し寺院の場合はOKです)
- おせち料理・鏡餅×
- お年玉×(お小遣いとして渡してください。)
- 新年会×
- どんど焼き×
- 成人式△(式に参加はOKですが、宴会は避けましょう)
<<2月>>
- 節分祭への参加×(但し寺院の場合はOkです。豆まきや恵方巻も問題ありません)
<<3月>>
- 春祭りなどへの参加×(ひな祭りは問題ありません)
<<4月>>
- お花見などの宴会×
<<5月>>
- 子供の日に飾る鯉のぼり△
(飾っても問題ありませんが、出来れば小さい鯉のぼりを家で飾る程度にしまよう。)
<<6月>>
- 6月に開催される祭り×
<<7月>>
- 七夕祭り×
- お中元を贈る×(時期をずらしてならOKです。贈る時は無地の短冊を使いましょう。)
<<8月>>
- 夏祭り×
- 花火大会×
- 暑中見舞いを出す×(四十九日が過ぎてから出しましょう。)
<<9月>>
- 秋祭り×
<<10月>>
- 秋祭り×
- 紅葉狩り×
<<11月>>
- 七五三△
(忌中の間は控え、それ以降はOKです。どうしても忌中の間に七五三のお祝いをしたい場合はお寺での祈祷を検討してください。)
※上記でご紹介している四十九日の間に禁止とされている行事はあくまで目安です※
宗派によってOKなものもあればNGなものもあります。
特に祭りの場合、町内会の役員になっていて参加するかどうか迷われている方も多いと思います。
四十九日が過ぎてからであれば問題ないのですが、四十九日期間中の場合は、地元の方々に相談し出来るだけ参加を断るようにしましょう。
どうしても参加しなくてはいけない場合は、神社に事前に相談しお祓いを受けることが大切です。
しかし、四十九日の間は、手続きや準備に追われ精神的にも肉体的にも体調を崩される方が多いので無理はせず、できるだけゆっくり過ごされた方が良いと思います。
結婚式は立場によって違ってくる
結婚式の場合は事情や主催する側、参加する側によって違ってきます。
また、入籍だけの場合についても記載しておりますので参考にしてください。
※結婚式を主催する場合※
ゲストへの招待や式の準備が終わった時に、突然の不幸となる場合もあると思います。
その場合は、キャンセル料金などもかかりますが、基本的には喪があける一周忌まで結婚式は控える方が良いでしょう。
一年後に結婚式を挙げるのが難しい場合は、せめて四十九日が過ぎてから結婚式を挙げるのをお勧めします。
※四十九日の間に結婚式を挙げる場合※
一方で結婚式が直前だった場合、遠方からくるゲストに迷惑が掛かるという理由で四十九日内でも結婚式を決行される方もいらっしゃいます。
四十九日の間に結婚式を行う場合は「神前式」を予定していた方は前もって神社に相談しお祓いをしてから式を挙げましょう。
教会など神社が関係していない結婚式の場合は特に問題ありません。
結婚式の前にゲストへの挨拶で「故人の希望もあり・・・」と一言説明するとゲストもお祝いしやすくなるでしょう。
※結婚式に呼ばれている場合※
結婚式への出席は避けるようにしましょう。
欠席理由は「やむを得ない事情の為」と伝えておき、結婚式が終わった後に本当の理由を伝えるようにして下さい。
しかし、相手が会社関係者や取引先の場合は、正直に忌中(四十九日)である事を伝えた方が良いでしょう。
また、祝電の場合は四十九日の間であっても送ってOKです。
ご祝儀は、四十九日が明けてから直接渡すか現金書留で贈りましょう。
金額は1万円程度が目安となっています。
※結婚式の後の二次会に呼ばれている場合※
二次会もお祝いの席となりますので控えてください。
早めに事情を話して断りの連絡をしておきましょう。
※入籍のみはOK?※
入籍もおめでたい事ですがパーティーや宴会などではない為、書類提出だけなら問題ありません。
旅行
四十九日の間は、故人の魂は家にある為、外出して家の明かりを消してはいけないという習わしが昔からあります。
その為、旅行などは控えた方が良いと言われてきました。
しかし、最近は事情によってOKな場合もあります。
※前もって旅行を予定していた場合※
悲しみが癒えていない時期であり手続きや準備に追われ体調を崩してしまう方も多いです。
絶対に駄目という決まりはありませんが、四十九日を過ぎた後に日程を変更した方が良いでしょう。
※仕事関係の慰安旅行で参加しないといけない場合※
幹事ではない場合は控えた方が良いですが、取引先との旅行や幹事の場合は参加しても問題はありません。
もし、参加する場合は行く前に故人に声を掛けて手を合わせてから行くようにしましょう。
また、旅行に行く事を良く思わない方もいらっしゃいますので四十九日の間に旅行へ行く場合は、静かに行く事をオススメします。
忘年会・新年会
四十九日の間は、手続きや準備に追われ多忙を極めている為、参加するのは難しいと思います。
また、「お祝い事は避ける」「忌中明けまで酒は飲まない」「年末年始の挨拶は禁止」などの風習もある為、主催者に事情を話して辞退させてもらう方が良いでしょう。
しかし、相手が取引先や大事な飲み会でどうしても参加しなくてはいけない場合もありますよね?
その時は、主催者に事情を話し一次会のみ参加し「挨拶が済んだら早めに切り上げます」と事前に伝え早めに切り上げるようにしましょう。
引越し
※故人と同居していた場合※
四十九日が過ぎるまでは故人の霊は自宅にいると言われています。
その為、引っ越しなど家を移る行為は四十九日を過ぎてからの方が良いでしょう。
※新居を建てる前だった場合※
新居を建てる前だった場合は、四十九日が過ぎてからをお勧めします。
※新居が完成している場合※
既に工事が終わり、新居が完成している場合は、新居に移るのは四十九日が過ぎてからにしましょう。
パティーや宴会
※会社内部のパーティーや宴会※
四十九日の間は、華やかなパーティーや宴会の参加は辞退する方が良いでしょう。
上司や主催者に事情を伝えれば了承して貰えると思います。
※取引先との飲み会※
取引先との飲み会やパーティーの場合など、仕事上どうしても欠席出来ない時もあると思います。
その場合は、上司に代役をたててもらうか一次会のみ参加して挨拶をして途中で退席するようにしましょう。
控えるべきことは全部で15項目
上記でご紹介した事を含めてまとめると四十九日まで控える事は以下のようになります。
- 結婚式
- 結婚式の二次会
- 結婚の報告(忌中が過ぎればOKです。)
- 記念パーティー
- お祭り
- 新年の挨拶回り(「本年も宜しくお願い致します」という挨拶ならOKです。「おめでとうございます」という言葉は使わないようにしましょう。)
- 新年の飾りと年賀状(喪中はがきを前もって出しておきましょう。)
- 打ち上げ
- 神社への参拝
- お正月のお祝い
- 七五三のお祝い
(忌中の間は控え、それ以降はOKです。どうしても忌中の間に七五三のお祝いをしたい場合はお寺での祈祷を検討してください。) - お歳暮・お中元を贈る
- 新年会・忘年会などの飲み会
- 引っ越し
- 釣り大会(生き物を殺生する事は控えましょう。)
など以上の事はできるだけ四十九日が過ぎてから行う方が良いでしょう。
基本的に華やかな飲み会やお祝い・神社が関係している行事などは控えるべきとされています。
しかし、現在は昔ほど強制ではありません。
立場や状況に応じて迷われた場合は是非、項目ごとに書いてある部分を参考にしてみてくださいね。
正月のお祝い
お正月のお祝いは控えた方が良いと言われていますが、どこまでがOKでNGなのか分からないですよね。
一つ一つ解説していくので、是非参考にしてくださいね。
※正月飾り※
正月の飾りといえば、門松・しめ縄・鏡餅などがありますが忌中の間に正月飾りをするのはNGとされています。
控えるようにしましょう。
※お雑煮・年越しそば※
肉や魚など殺生したものを食べるという事ではありませんので食べても特に問題ありません。
しかし、お祝いに関する食材を入れるのは避けましょう。
※書き初め※
特に問題ありません。
※お節料理※
お節料理は、正月をお祝いする為の料理ですので控えておきましょう。
しかし、予約などを既にしており届いてしまっている場合は、別のお皿に盛って通常の食事として食べましょう。
※初詣※
忌中期間中の初詣はNGです。
鳥居の真ん中は神様が通る道と考えられていますので鳥居をくぐるのも控えるようにしてください。
※新年の挨拶※
「おめでとうございます。」という言葉は避けましょう。
身内や親族には、いつも通りの「おはようございます。」「こんにちは」と挨拶をします。
会社では「昨年はお世話になりました。本年も宜しくお願い致します。」と挨拶をしましょう。
※お年玉※
お年玉として渡すのではなく、「お小遣い代」「寸志」など名前を変えて渡しましょう。
※年賀状を貰った場合※
四十九日が過ぎた後に寒中見舞いとして出してください。
出すときには、身内に不幸があった事と連絡が遅くなったお詫びも書くようにしましょう。
お正月の初詣に行けない代わりに家族そろって、ご先祖様の墓参りに行くのも良いと思います。
神社への参拝
四十九日の間は神社への参拝はNGです。
四十九日が過ぎてからであれば参拝は可能です。
もし、参拝をするのであれば四十九日が過ぎてからにしましょう。
しかし四十九日の間で、どうしても参拝しなくてはいけない場合は、神社に相談して「忌明けのお祓い」を受けてから参拝しましょう。
お祓いを受ける場合は、鳥居の外で受けます。
お寺の場合は、四十九日の間でも参拝が可能です。
※もし四十九日の間に間違って神社へ参拝してしまった場合、気になる方は神社の神職の方に相談しお祓いをしてもらいましょう。
間違って神社へ入ってしまったとしても罰が当たるなどはありませんので安心してください。
※お守りを購入したい場合※
もし受験生などであった場合、お守りを購入したいと思う方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、故人と直接関係がない方に代わりに購入してもらいましょう。
また、神社に入る前にお祓いを受けてから購入するという方法もあります。
※古いお守りを返却したい時※
四十九日の間にお守りが1年経っている場合は、故人と直接関わりがない方に頼んで代わりに返却してもらうか、神社の境内に入る前にお祓いを受けてから返却しましょう。
また、神社によっては古いお守りを郵送する事もできますので一度、神社に問い合わせをしてみてください。
※七五三※
七五三の場合も四十九日が明けてから参拝するのが良いでしょう。
しかし、写真撮影などは問題ありません。
どうしても四十九日の間に七五三をしたい場合はお寺がお勧めです。
※厄払い※
厄払いも七五三と同じで四十九日が過ぎてからの方が良いでしょう。
どうしても急ぐ場合はお寺で厄除けを行いましょう。
お寺で厄除けをしてくれる所は多数あります。
是非、一度調べてみて下さいね。
まとめ
解説した事をまとめると、
- お祝い事、イベント、祭り、神社の参拝、引っ越しなどは避ける
- 四十九日の間にどうしても参拝しなくてはいけない場合は、お祓いを受けてからにする。
- お寺の場合は、四十九日の間でも参拝が可能。
- 四十九日が過ぎれば神社の参拝が可能
などが分かりました。
その他、詳しい事は上記に項目ごとに分けて書いてありますので是非、参考にして下さい。