- 四十九日までの線香の本数って決まってるのかな?
- 線香って種類が多いけど、どれを使えばいいのかしら・・
今回はこんな疑問に答えていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 四十九日までの線香の本数や種類
- いつまであげないといけないのか
以上の事について詳しく解説していきたいと思います。
目次
四十九日までの線香の本数は1本
お線香は、故人が四十九日の間に仏様の所へ行く道標となります。
もし、お線香を2本にしてしまうと道が二筋に分かれてしまい故人が道に迷ってしまいます。
その為、四十九日の間にお線香をあげる本数は‘‘1本‘‘と決まっています。
四十九日が過ぎた後は、故人は仏様の所へ到着している事になるので1本とは特に決まっていません。
四十九日が過ぎた後のお線香の本数は宗派によって異なってきます。
以下を参考にしていただければ幸いです。
・浄土真宗
香炉(こうろ)の大きさに合わせて1本を2つに折り火が左になるよう横に寝かせて香炉の上に置きます。
・浄土宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗
1本だけ立てる
・天台宗・真言宗
3本立てる
四十九日の間は棒線香で問題なし
四十日の間の間は、通常の「棒線香」で問題ありません。
ただ、線香の煙で、喉を傷めてしまいアレルギー反応が出でしまう方もいらっしゃいます。
心配な方は、化学物質が入っていない香りの良い線香を選ぶようにしましょう。
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また、最近は「スイカ・飴・お酒・コーヒー・チョコレート」など色んな香りのお線香が出ています。
お線香の香りは故人の食事となるので、好物の香りがするお線香を選んでみてもいいですね。
四十九日の間は毎日線香をあげる
四十九日の間は毎日お線香をあげ故人が無事、仏の世界へ辿り着けるようにします。
昔は24時間お線香を焚き続けていましたが、現在は、起きている時間&家で過ごしている時間のみなど、出来る範囲内お線香をあげると良いとされています。
四十九日が過ぎると故人は、仏の世界へ辿り着けたことになりますので毎日お線香をあげる必要はありません。
しかし、家庭や地域によって考え方が違ってきます。
無理のない範囲で心を込めてお祈りをする事が大切です。
正しい線香の上げ方と消し方
意外と知っているようで知らない線香の正しい上げ方や消し方。
正しい線香の上げ方や、消し方の手順は以下の通りです。
※お線香のあげ方の手順※
①一礼する
②ロウソクに付いている火を線香に移す
③線香の火を手で仰いで消す
④香炉に1本立てる
※お線香に火をつける時※
お線香に火をつける時は、まずロウソクに火をつけロウソクからお線香に火をつけます。
仏壇にロウソクが左右2か所ある場合は、右のロウソクに火を付けて線香に火をつけるようにしてください。
※お線香の消し方※
お線香に火が付いたら手で仰いで火を消します。
ロウソクの火もお線香と同じように手で仰いでロウソクを消しましょう。
仏教では口は汚い物とされ息は不浄していると言われており、息を吹きかけて消すのはタブーとされています。
お線香をあげる時、‘‘おりん(鐘)‘‘を鳴らす方が多いですが、‘‘おりん‘‘は読経する時に使う道具ですので鳴らさなくても大丈夫です。
夜は線香とロウソクを消してもいい?
四十九日の間、お線香やロウソクは絶やしてはいけないといっても、火事になってしまったら供養どころではなくなってしまいます。
心を込めて朝や昼など出来る時間にお線香をあげ、ロウソクをつけるだけでも十分供養となり故人も喜ぶと思います。
それでも、お線香やロウソクの火を夜も消さずにしておきたい場合は、夜のみ火を使わない電気式のお線香やロウソクを使うという方法もあります。
故人が心配することなく安心する為にも火災には気を付け、無理のない範囲でお線香とロウソクをあげるようにしてください。
四十九日までは電気はつけっぱなしにするの?
四十九日の間、電気をつけっぱなしにする必要はありません。
仏教には灯りを絶やさない様にしなければならない。
という考えがあって、そういう風に解釈してしまう人が多いかもしれません。
形式に囚われるよりも、故人を偲ぶ気持ちが大切ですので、朝起きたらロウソクを灯すだけで大丈夫です。
四十九日が終われば電気式の線香やロウソクは使ってもいい
四十九日が過ぎていれば、電気式の線香やロウソクでも問題ありません。
本物の線香とロウソクを使う場合は、以下の方法で火元の心配が減るので試してみて下さい。
※線香の場合※
火事防止の対策として最近は、燃焼時間が15分という短いお線香が販売されています。
短い時間なら側で用事をしながら見ておくことも可能ですし大変便利です。
線香を折って香炉の中の灰の上に横に倒して置くという方法もお勧めです。
※ロウソクの場合※
火事にならない為の対策として
- 線香に火をつけたら直ぐに消す
- お参りする時だけ点火する
この2点につきると思います。
四十九日までは線香を絶やさない
四十九日の間、お線香を絶やしてはいけないのには2つの理由があります。
- お線香の香りが故人の食事になるから
- お線香の香りは仏の世界への道標となるから
詳しく解説していきます。
お線香の香りが故人の食事になる
仏教では故人が生まれ変わるまでの期間が四十九日となっており‘’中陰(ちゅういん)‘‘と呼びます。
四十九日の間は、故人が仏様のいる極楽浄土へ行く旅をしている途中です。
その旅の途中に故人の食べ物になるのがお線香の香りです。
お線香の香りは「香食(こうじき)」といって故人にとって最も上等な食べ物になります。
お線香の香りは仏の世界への道標となる
お線香の香りは故人が仏の世界に行く時、道に迷わない為の道標にもなります。
一緒に灯すロウソクはその道を灯す明かりとなります。
他にもお線香は、故人だけではなくお祈りする人の心を清め故人と心を通わす作用もあります。
お線香は故人にとってもお祈りする人にとっても大切なものです。
ちなみに昔は四十九日の間は24時間お線香を焚き続けていましたが、火災などの心配もありますので、現在は自宅にいる時にお線香をあげるようにすれば良いそうです。
【まとめ】四十九日までの線香の本数と種類は?いつまであげるのか解説!
今回解説させて頂いた事をまとめると、
- 四十九日の間、お線香を絶やしてはいけないのは香りが「故人の食事」と「仏の世界への道標」となるから。
- ロウソクは故人が仏の世界へ行く時に道を照らす灯りになる。
- 昔は四十九日の間、24時間お線香をあげていたが火災などの恐れがある為、自宅にいる時だけお線香をつければよい。
- 四十九日の間、故人が道に迷わないようお線香は1本だけあげる。
- 四十九日の間、毎日お線香をあげていると喉を傷める方やアレルギー反応を起こす方がいる為、化学物質が入っていない香りの良い線香にする。
- 線香の香りは故人の食事となる為、甘いお菓子やお酒の香りなど故人が好物だった香りを選ぶと良い。
- 四十九日が過ぎると毎日線香をあげなくても良い。
- 線香をあげる時は、一礼してからロウソクに付いている火を線香に移す。
- 線香の火を消すときは手で仰いで消す
- 線香をあげる時、おりん(鐘)を鳴らさなくてもよい。
- 夜は火災の恐れがある為、四十九日の間でもロウソクと線香は消しておく。
- 四十九日の間は電気式ではなく本物の線香の方が良い。
- 火災が心配な場合は燃焼時間が短い線香を使う。
- ロウソクも四十九日の間は、本物の方が良いと言われているが火災の恐れがある為、お参りする時だけ火をつけるようにして直ぐに消す。
以上の事が分かりました。
故人の方に安心して仏の世界へ行ってもらう為にも火の扱いには充分気を付けるようにしてください。
今回の記事が皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。