生前整理は出来るだけ早い方がいいと聞きますが、どのタイミングですれば良いのか悩みますよね。
今回は40代の生前整理は早いのか?そして、ベストタイミングとやるべき事などについて解説していきたいと思います。
40代の生前整理は早すぎる?ベストタイミングはいつ?
生前整理は、生きているうちに思い出の品や家財道具、財産などを整理することです。
特に財産の相続などは、生前に済ましておくと親族間でのトラブルを未然に防ぐ事ができます。
また、自分の意思を尊重する事ができます。
〇生前整理するベストタイミングは30代〜
人によってタイミングが違うと思いますが、体力があるうちにしておく方が良いです。
最近は20代の方でも生前整理をされています。
30代もしくは40代から少しずつでもいいので生前整理をはじめておき、病気や事故など場合など万が一の場合でも安心できるように備えておきましょう。
また、生前整理をする事で今後の人生の生き方を考えるきっかけにもなります。
そして何より家族や親族が亡くなった時に遺品整理で大変な思いをされた方なら分かると思いますが、遺品整理は想像している以上に労力、気力、体力を使います。
特に現在、一人暮らしをされている方で親族が遠方に住んでいる方だと尚更です。
なので、生前整理は30〜40代から少しずつ計画的に進めていきましょう。
40代の生前整理でやるべき7つの事
ここからは、40代からの生前整理でやるべき事について、見出しごとに分けましたので是非、参考にしてください。
まとめてするのは大変ですので、時間がある時に少しずつしていきましょう。
① 必要なものと不要なものを分ける
まずは、「必要なものボックス」と「不要なものボックス」を作り分別しましょう。
もし、捨てるか悩んだものが多数あれば「自分が亡くなった時に処分してもらうボックス」を作りそこへ入れていきます。
このように3つのボックスを作る事で片付けが苦手な方でも作業がスムーズに進みやすくなります。
② 貴重品を一か所にまとめる
印鑑・通帳・保険証・契約書・公共料金支払い書・家賃などの振込先・クレジットカードの通知などの貴重品は空き巣などに狙われない安全な場所にまとめて保管しておくのがお勧めです。
一か所にまとめておくと何か困った事があった時に素早く対応する事ができます。
③ 財産目録をつけておく
自分が亡くなった時に財産を誰にあげたいかがハッキリしている場合は、財産目録をつけておいてください。
本来は、相続人が財産目録を作り管理するのですが、あらかじめ目録が作ってあればその手間を省くことが出来ます。
④ エンディングノートを作る
エンディングノートと遺言書は全く別の物になるので注意してください。
エンディングノートは、自分が亡くなった後にどのようにして欲しいかを身近な人に残すメッセージになります。
書店などでも販売しています。
気になる方はチェックしてみてください。
⑤ 遺言書の作成
遺言書がない場合、原則として法定相続に沿った財産分割が行われる事となっています。
もし、自分がお世話になった人に財産を渡したいなど思い入れがある場合は事前に遺言書を作る事をお勧めします。
⑥ デジタル処理
スマートフォンが流通している現在、LINE・Instagram・Twitter・ブログ等のSNSをされている方がほとんどではないでしょうか?
もしもの時に、自分が持っているアカウントの存在を周囲が知らなければ死後も永遠に残り続けることになります。
事前に信頼できる人にアカウントの存在を知らしておくか、エンディングノートに書いて置きましょう。
⑦ 毎日・毎週「少しずつ」進める
生前整理は、まとめてやってしまいたいと思う方も多いと思います。
しかし、焦ってやると準備不足などから様々なトラブルなどに巻き込まれる場合もあります。
急ぐ気持ちがあったとしても、落ち着いて1つずつ確実に進めていきましょう。
40代でする生前整理のメリットとデメリット
40代の方など若い年齢の方が生前整理を行うことはとても良い事ですが、やはりメリットとデメリット両方知っておく方が良いです。
気持ちよく生前整理を行う為にも、メリットとデメリットを両方ご紹介致します。
40代でする生前整理のメリット
早期に生前整理を行う場合は、メリットの方が多いのではないでしょうか。
実際にあげてみると、
・焦らず時間を掛けて作業ができる。
・デジタル処理を事前にすることができる。
・家族が安心する。
・今後の生き方を見直すことが出来る。
・死後の希望を叶えやすい。
・相続問題や親族間トラブルがなくなる。
・残された人の負担が減る。
・いざという時に備えられる。(急な入院になった場合でも大事な物の場所を把握できる)
・高齢になり体力や判断能力が落ちていても安心できる。
などざっとあげるだけでもこれだけあります。
また、早い段階で生前整理をしておくと、今後の生き方も明確になってきます。
高齢になってからだと体力的にも大変ですので早い段階でやっておいて駄目だという事はありません。
40代でする生前整理のデメリット
早期に生前整理をする特にデメリットはありません。
しかし、結婚しておりお子さんがいらっしゃる方の場合だと事前に考えておいた方が良い事があります。
項目ごとに分けていますので是非、参考にしてください。
・配偶者・子供がいる場合は事前に相談
40代など早いうちに生前整理をする方で、配偶者や成人の子供がいる場合は事前によく話し合った方が良いでしょう。
しかし、「資産が大きすぎる」「家庭間に問題がある」など複雑な事情がある場合の方は一人で整理をされる方が多いです。
こうした事情がない限り、家族に前もって相談してから生前整理を行った方が今後の為にも良いです。
・結婚して子供がいる場合は「子供をどうするか」を考える
子供が自立している年齢であれば、さほど心配しなくても大丈夫だと思います。
しかし、40代などの早い段階で生前整理をする場合は子供が未成年である事が多く、子どもの将来について考えなくてはいけません。
・家族の物には手を出さない
整理するのは良い事ですが、子供や配偶者の物を勝手に捨ててしまったりすると喧嘩や言い争いの原因になります。
こうしたトラブルを回避するためにも、整理するのは自分の物だけにしておいてください。
生前整理を業者に頼む場合
生前整理をしようと思っても忙しくてなかなか作業が出来ないので業者に頼もうと考えている方もいらっしゃると思います。
特に物の量が多かったりすると大変ですよね。
しかし、生前整理業者も沢山あり選び方を間違うと大変な事になってしまいます。
せっかく費用を払って来てもらうなら、ちゃんとした業者を選びたいですよね。
下記で生前整理業者の選び方と仕事の流れや金額などについて書きましたので是非、参考にしてください。
・生前整理業者の選び方
まず、生前整理業者を選ぶ際に重要なのが、生前整理アドバイザーなどの専門資格をもっているかどうかです。
やはり依頼するからには、生前整理に詳しい業者の方が安心です。
資格を持っていれば、最低限の知識は保有しています。
しかし、いくら資格を持っているからといって安心してはいけません。
直ぐに依頼するのではなく、見積もり時などを利用して実際にスタッフと会ってみてください。
生前整理は、貴重品を扱う仕事なので業者の方と実際に会って「この人たちになら安心できる」と思える業者を選ぶようにしましょう。
・生前整理業者の仕事の流れ
①まず、依頼主の意思を聞きます。
②依頼主の意思に沿った部屋の片づけ、仕分け作業、不用品の買取り及び回収、清掃などをしていきます。
※仕分け作業は業者ごとにノウハウがあります。
経験豊富な業者だとスタッフが生前整理をサポートしてくれます。
・生前整理業者の金額相場は?
料金の相場は業者や間取りによって変わってきます。
※以下はある業者の金額です。
・小さな間取りの1Kで約37,000円~
・2LDKで約136,000円~
・一軒家で約232,000円~
となっていました。
以上はあくまで目安です。
処分する家財の量や部屋の状況によって料金が変動します。
まとめ
今回は40代の生前整理は早いのか、ベストタイミングとやるべき事などについて解説したのですがいかがだったでしょうか?
調査した事をまとめると、
・年齢が上がるにつれ体力的にも精神的にも大変なので生前整理は早ければ早いほど良い。
・最近は40代だけではなく20代、30代で生前整理をする方もいる。
・生前整理をする事で今後の人生の生き方を考えるきっかけになる。
・生前整理を業者に頼む場合は、生前整理アドバイザーなどの専門資格をもっているかを確認し、見積もり時に実際に会って信頼できる業者かを確かめた上で依頼する。
・40代の生前整理でやるべき事は、「必要なものと不要なものを分ける」「貴重品を一か所にまとめる」「財産目録をつけておく」「エンディングノートを作る」「デジタル処理」などとなっており、焦らず計画的に少しずつ進める事が大切。
・40代の生前整理のメリットとして親族間のトラブル回避、死後の希望を叶える事ができる、時間を掛けてじっくり作業ができる、高齢になっても安心できるなどがあげられる。
・40代の生前整理のデメリットは特にないが、結婚していて配偶者や子供がいる場合は事前に話し合いをしてから作業をする、そして家族の物には手を出さないようにする。
以上になります。
生前整理は体力的に大変で時間もかかるので身体が元気なうちに少しずつしておく方が安心できますよね。
今回の記事をきっかけに生前整理について考えて頂き、お役に立てれば幸いです。