お通夜や葬儀の時、受付の方は必ず必要ですよね。
でも、誰に受付を頼んだら良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、お通夜・葬儀の受付は誰に頼めば良いか?などについて詳しく解説していきたいと思います。
※この記事で分かること※
・お通夜や葬儀の受付を誰に頼むか
(どうやってお願いすればいいのか)
・受付が見つからない場合の解決策
・受け付け係が注意すること
お通夜や葬儀の受付は誰に頼む?
まず初めに覚えておいて欲しいこととして1点あります。
受付を担当する場合、ずっとその場所にいなければならず葬儀に参列することができません。
なので、受付を頼む場合は、その事を踏まえてよく考えてから頼むようにしましょう。
一般的に受付を頼むのは、以下の様な方達となっています。
・近所の人
・ご友人
・会社関係者
・直径以外の親族
・葬儀会社
※例にあげた方以外でも信頼の出来る方であれば頼んでも問題ありません。
最近は、家族葬も増えている為、葬儀会社の方に頼む遺族の方も多いようです。
しかし、受付の仕事は金銭が加わってきますので引き受けてくれない葬儀屋もありますので事前に確認を取るようにしてください。
逆に、受付を担当しない方がいい方達はこのようになっています。
・直系血族
・直径姻族
・直径親族
となっています。
※直系血族は、自分の祖父母・父・母・子・孫
※直径姻族は、喪主の妻または夫など
※直径親族は、曽祖父母・曽孫・叔父・叔母・甥・姪
○受付の頼み方
受付を頼む場合は、
「お忙しい中大変申し訳ございません。お通夜・葬儀の時の受付をお願いできますでしょうか?」
など相手の都合を気遣い聞くようにしてください。
もし、断られた場合も「お気になさらずに。」といって相手の方に配慮するようにしましょう。
葬儀の受付の仕事は、とても大変です。
引き受けて貰った場合は、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
また心づけとして葬儀の後に香典返しと共にお礼(現金や品物)をお渡しするようにしてください。
○受付の仕事流れ
①芳名帳と筆記用具を用意しておきます。
②芳名帳に記帳をお願いします。
※「恐れ入りますが、こちらにお名前をご記入ください。」と丁寧に伝えます。
③挨拶
※お香典を受け取る前に
「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。」といった挨拶を遺族の代わりにしてください。
④受付会場でお香典を受け取ります。
※お香典を渡されたら「お預かり致します。」と述べてから受け取り一礼します。
⑤返礼品を渡します。
⑥会場案内
※「会場はあちらです。」と手で示して案内します。
⑦お香典を会計担当の方に渡します。
以上の流れになっています。
受付を担当する方のお香典はどうする?
受付を担当する方のお香典は葬儀が始まる前か終了後の空いている時間にいただくようにしてください。
○受付を1人で行う場合
家族葬などで人数が少なくて受付を1人で担当しなくてはいけない場合は、
①受付で記帳をする。
②香典箱にお香典を入れる。
という流れにすれば最低1人でも受付をする事ができます。
※この場合は、香典の中身を確認して香典帳に書き写す作業は自宅で行います。
○受付に弔電やお花が届いた場合
相手の方の名前や住所を確認し葬儀場の方にお渡します。
受付を直系の親族以外に頼む場合
現在は、家族葬が増えている為、直系の親族以外の方が受付を担当する事が多くなっています。
○直系の親族以外とは?
直系の親族以外とは?と言われても具体的な線引きは難しいと思います。
分かりやすくいえば普段、故人と付き合いのない遠い親戚の事です。
具体例として
・故人の子供の配偶者の兄弟
・故人の姪と甥の子供
・故人の兄弟の子供
などの事をいいます。
直系の親族以外でも故人と深い関係であった場合も多いと思います。
その場合、葬儀に参列したい気持ちが大きい方もいると思いますが、現在は家族葬など少人数の葬儀が増えています。
その為、どうしても頼まなくてはいけない場合があります。
直系以外の親族の方に事情を説明し引き受けて貰えるか頼んでみてください。
親戚に受付をしてもらった時のお礼は?
親戚に受付をして貰った時は、御礼は不要となっていますが、忙しい合間を縫って手伝って頂いたという事は忘れずにきちんとお礼を言うようにしてください。
また、現金ではなくお礼としてお菓子やお茶を渡すというのも一つの方法です。
受付を知人や会社の人に頼む場合
受付を故人の知人・近所の人・会社の人に頼まれる場合もあると思います。
特に家族葬など少人数の葬儀ではなく、大規模の葬儀をする場合は親族の方だけでは人手が足りないので周りの方の協力も必要になってきます。
○規模が大きい葬儀の場合に必要な受付の人数は4人以上
家族葬以外で大規模の葬儀をする場合、受付・会計合わせて最低4名以上は必要になってきます。
2名でも出来るのですが、人数が少なくなると受付の方にかなり負担がかかってしまいます。
受付を知人や会社の人にお願いする時の頼み方
「お忙しい中、申し訳ございませんが、お通夜・葬儀の受付をお願いできませんか?」
とできるだけ丁寧に相手を気遣い伺うようにしてください。
もし断られても「お気になさらずに。」と言い無理を強いることはないようにしましょう。
受付を引き受けてくれた相手へのお礼
それなりの葬儀になると受付以外にも色々と仕事をしなくてはならずとても負担がかかってきます。
受付をして頂いた方への心づけとして、
・3000円~5000円の現金
・商品券
などを香典返しと共にお渡しするようにしましょう。
また、地域によっては現金や商品券ではなくお茶やタオルをお礼としてお渡しする場合もあります。
※お礼を渡すとき「寸志」という言葉は目下の人に使う言葉ですのでくれぐれも使わないよう注意してください。
受付する人が見つからない時の2つの解決策
どうしても葬儀やお通夜で受付を担当してくれる人が見つからない。
という時の解決策を2点ご紹介します。
葬儀会社に依頼する
受付を引き受けてくれる人が見つからない場合、葬儀会社が有料で受付・会計の仕事を引き受けてくれます。
しかし、葬儀会社によっては金銭が関わる仕事になるので断られる場合があります。
また、金銭が絡む分リスクもありますので受付代行料金は高く設定されています。
葬儀会社は、色々な対策を知っていますので受付する人が見つからない場合は一度相談してみてください。
場合によっては、葬儀会社から信頼できる葬儀受付代行会社に連絡してくれます。
葬儀受付代行サービスに依頼
葬儀会社に受付を引き受けてもらえない場合、受付を頼む人が見つからない場合などの時は葬儀受付代行サービスの会社に依頼するという方法もあります。
追加料金を払えば受付だけではなく、会計・葬儀記録帳の作成なども行ってくれます。
※受付代行の料金について※
某受付代行会社のホームページでは、
・葬儀受付代行1時間8000円~
となっていました。
8000円は業界最安値と書かれていたので実際は1時間2万円ぐらいと考えてください。
受付を担当してもらう方に注意してもらう点は7つ
受付の担当者が決まると一安心しますが、受け付け係の方が注意しなくてはならない点が7つあるので、こちらで紹介していきたいと思います。
○葬儀が始まる1時間前には到着
受付を担当する場合、事前の準備や葬儀のスケジュール・トイレの場所などを把握しておく必要があります。
また、受付以外にも手伝って貰わないといけない事が多くありますので1時間前には葬儀場に到着してもらうようお願いしましょう。
○焼香は先に済ませておく
受付する方は、葬儀の間に焼香ができなくなってしまいます。
その為、葬儀の前に焼香は済ませてもらってください。
○スケジュールやお手洗いの場所を把握しておく
受付を担当すると時間のスケジュールやお手洗いの場所を聞かれる事が多いです。
聞かれた時に困らない為にも事前に把握しておく必要があります。
葬儀のスケジュールやお手洗いの場所を受付の方にも伝えてください。
○主催者(遺族)側の立場で参列者に挨拶する
受付を任された方は、遺族側の立場になります。
その為、参列者の方々には遺族の立場でお礼の挨拶をするよう心がけて貰いましょう。
○香典袋の中身を確認しない
遺族に依頼された方以外は、香典袋を開け中の金額を確認するのはNGです。
○香典泥棒に注意する
いきなり「喪主から香典を預かるように頼まれて参りました。」と言って香典を盗もうとする香典泥棒もいます。
もし、このように言われても「喪主から香典の管理は私1人だけと言われています。」ときっぱり断るようにしてください。
そして、葬儀スタッフや喪主に伝えましょう。
葬儀の間は、持ち場を離れないよう受付の方は注意してください。
○冬は防寒対策を万全にする
受付は葬儀場の入り口になっている場合があり中には外に近い時もあります。
その為、冬場はかなり寒く体調を崩される方もいらっしゃいます。
冬場は、受付の方にカイロを支給するなど出来るだけ気遣うようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、お通夜・葬儀の受付は誰に頼めば良いか?などについて詳しく解説させて頂きました。
調査した事をまとめると、
・受付は、「近所の人・友人・会社関係者・直径以外の親族・葬儀会社」など信頼できる人に頼む。
・直系血族、直系姻族、直系親族の方は受付をすると葬儀に参加できなくなる為、受付はしない。
・受付を頼む場合は、相手の都合を気遣って聞くようにする。
例:「お忙しい中大変申し訳ございません。お通夜・葬儀の時の受付をお願いできますでしょうか?」など
断られた場合も「お気になさらずに。」と相手の気持ちに配慮する。
・親族に受付を頼んだ場合は、御礼は不要となっているが感謝の気持ちを伝えるのを忘れない。場合によっては、お茶やお菓子をお渡すようにする。
・知人や会社の人に受付をして貰った場合は、心づけとして現金3000円~5000円または商品券などを香典返しと共にお渡しする。
・受付を頼む人が見つからない場合は、葬儀会社の人に相談して引き受けて貰うか葬儀受付代行会社に依頼する。
・受付を担当する方には、1時間前に到着しておき「事前の準備・スケジュールやお手洗いの場所の確認・焼香」をして貰うようお願いをする。
・「喪主の方から香典を預かるように言われ参りました。」と受付で嘘をつき香典を盗む香典泥棒もいるので注意する。
・受付は入り口の場合が多く冬は寒いのでカイロを支給するなど受付の方に配慮をする。
以上になります。
お通夜・葬儀の受付は、頼む方も頼まれた方も気を遣いますし仕事も大変です。
もし、都合から受付を断られても葬儀会社の方に頼む、葬儀受付代行会社に依頼するという事を知っておけば安心ですよね。