会社でお世話になっている人の親御さんが亡くなって、香典を渡したいんだけど、1つの香典袋に数名分の香典を入れる時って部署名を名前の前につけるべき?
香典の相場や中袋の向きも知りたいなぁ。
こんな疑問に答えていきたいと思います。
社会人になると通夜や告別式に参列する機会が増えてきます。
親戚などの場合と違って、個人ではなく同僚の方々や部署の方々などと連名で香典を出すことがあります。
会社名や部署などの名称を書くのか、それとも連名で出す人全員の名前を書くのか、また金額はどうしたらいいのかなど色々悩まれると思います。
今回は、香典を会社の連名で出す時の書き方や、香典の相場などのお話しをしていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 香典を会社の連名で出す時の書き方
- 中袋の書き方
- 香典を連名で出す際の相場
- 香典袋の種類とお札の入れ方
- 会社の代表で葬儀に参列する際の葬儀のマナー
目次
香典を会社の連名で出す時の書き方
会社の連名で香典を出す時ってどう書けばいいの?
香典袋に記載する名前を連名で書く場合、その人たちの関係性や人数などによって変わってきます。
下記で詳しく解説していきます。
1.連名の基本的な書き方
連名で書く場合は、目上の方を右側から書きます。
一番右側には、名前の文字よりも小さな字で会社名を記載します。
この時、会社名を除いた連名で書いた名前の真ん中を、香典袋の中心に合わせて書くとバランスよく見えます。
2.3人の連名で書く場合
目上の人から順番に右側から書く、一番右に会社名を書くといった基本的なことは同じです。
3人の名前の書き方は、香典袋の中心に1人の名前を書いて、その左右に1人ずつ名前を書きます。
3.4人以上の連名で書く場合
連名が4人以上になるときは、右側に会社名を書き、香典袋の中心に代表者の名前を書きます。
そしてその方の名前の左下に、「外一同」と書きます。
メモ
「外一同」の文字のサイズは名前より少し小さめで、会社名よりは少し大きめで書くとバランスよく見えます。
そしてこの場合、中袋や別紙に、代表者以外の香典を出した人全員の名前、住所、金額を記載することを忘れてはいけません。
4.会社名や部署名で書く場合
会社名や部署名で書く場合は、香典袋の中心に会社名や部署名を書きます。
部署の場合は、中心に「〇〇部一同」と書き、右側に少し小さな字で会社名を書きます。
この場合も、中袋か別紙に、香典を出した人全員の名前、住所、金額を記載しましょう。
香典袋に会社名だけ書くのはNG
香典袋の表書に会社名だけ書くのはNGです。
連名で出す場合も、個人で出す場合も会社名か部署名+氏名が基本となります。
中袋の書き方
香典の中袋は主に以下の2種類があります。
- 名前や金額などの記載欄がないもの
- 名前や金額などの記載欄があるもの
1つずつ解説していきます。
1.記載欄のない中袋の書き方
住所などの書く欄が印刷されていない真っ白の中袋の場合は、まず封筒表面の中央の位置の上からやや下の辺りから「金〇〇円」と書きます。
そして裏面の左下に、下揃えになるように自分の名前と住所を書きます。
2.記載欄のある中袋の書き方
中袋に、住所や名前、金額などを書く欄がはじめから印刷されたものがあります。
その場合は、印刷された箇所に合うように書きます。
3.漢数字一覧
旧字体の漢数字は、
- 一 … 壱
- 二 … 弐
- 三 … 参
- 五 … 伍
- *四、六~九はそのままです
- 千 … 仟
- 万 … 萬
- 円 … 圓
住所の番地や、香典の金額を書く際は、旧字体の漢数字で書くとされています。
旧字体が使われる理由は、「一、二、三」などは、横線を足すだけで簡単に文字が書き換えられてしまうためです。
もし、書く欄がはじめから印刷されている中袋で、金額を書くスペースの狭い場合は、無理して旧字体など漢数字を使うと、画数が多く見た目が悪くなってしまうこともあります。
その場合は、アラビア数字(算用数字)でも失礼にはならないので大丈夫です。
また、金額を書く欄が横書きの中袋もあるようですので、その場合もアラビア数字でも大丈夫です。
香典を連名で出す際の相場は?
金額の目安は、ご遺族の負担とならないように千円~3千円ずつが相場と言われています。
香典袋の種類
香典袋と言っても色々な種類があります。
色んな種類の香典袋があるのは、中に入れる香典の金額によって使い分けるためです。
どれくらいの金額の場合にどんな種類の香典袋を使えばよいのかは、以下の通りです。
- 3千円~5千円…中袋がなく水引きが印刷されたもの
- 1万円~2万円…中袋の付いた、白黒の水引きがかかったもの
- 3万円~5万円…中袋の付いた、高級和紙の外包みに銀の水引きがかかったもの
- 10万円…中袋の付いた、高級和紙の外包みに、銀紙の装飾や手の込んだ水引きがかかったもの
連名で香典を出す場合では、人数が多いほど中身の金額も大きくなると思いますので、中袋付きの香典袋を使うことがほとんどです。
香典袋に入れるお札の入れ方
香典袋にお札を入れる際に気をつける事は以下の3つです。
- お札を取り出した時に、お札が表を向くようにする
- 香典袋や中包みが封筒の場合は、封筒の裏側にお札の表がくるようにする
- 封筒以外で、半紙などで包む場合は肖像画が下になるようにお札を包みます。包みを開いたときに、お札の「〇〇円」が頭からきちんと読めるように向きを考えます。
また、香典袋の裏側の重なりは、必ず「上側が下側を覆うように」たたみます。
これは、香典だけではなく弔事の場合はすべてこの重なりになります。
「不浄なものを上から下へ流す」という意味をもっています。
会社の代表で葬儀に参列する際の受付でのマナー
会社の代表で葬儀に参列する場合に気をつける点は下記の3つ。
- 代表して参列した方は、芳名帳の氏名欄には「〇〇株式会社 一同(有志)」「〇〇株式会社 △△部署 一同(有志)」などと記載し、その下に小さく参列した代表者の名前を書きます。
- 受付の際に自分の名刺を出す場合は、必ず名刺の右上に「弔」と書きましょう。
- 名刺が縦書きの場合は左端、名刺が横書きの場合は下側に、「〇〇部を代表して会葬させていただきました」など一言添える。
故人の家族であっても、仕事関係の人では面識のない方もたくさんいらっしゃいます。
もし葬儀後などに挨拶や返しをするときにご遺族の方々が困らないために、誰が代表して参列したのか、ちゃんとわかるようにしておきましょうね。
【まとめ】香典を会社の連名で出す時の書き方を紹介!中袋の向きや相場についても!
香典を会社の連名で出す時の書き方は以下の通りです。
- 連名で書く場合は、目上の方を右側から
- 一番右側には、名前の文字よりも小さな字で会社名を記載
- 連名が4人以上になるときは、右側に会社名を書き、香典袋の中心に代表者の名前。そしてその方の名前の左下に、「外一同」と書く。
中袋は記載欄があるタイプと記載欄がないタイプの2種類があります。
書き方は下の通りです。
- 記載欄が無いタイプ・表側に金額を書き、裏側に名前と住所を書く
- 記載欄があるタイプ・記載されてる通りに書く
メモ
連名で香典を出す場合の相場は1000円〜3000円ずつが相場となっています。
会社の連名で香典を出す場合、香典を出す人の人数や関係性などによってマナーが違ってくることがお分かりいただけたかと思います。
社会人となると、葬儀だけではなく冠婚葬祭に参加することは増えてきます。
一人前の社会人として恥ずかしくないように、こういった正式な場面でのマナーは最低限身につけておきたいものですね。