家族葬の参列を断る時、失礼のないようにするにはどうしたらいいかな?
家族葬を知らせる時に、失礼のないようにするにはどうしたらいいかな?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
この記事でわかる事
家族葬での参列の断り方
家族葬の知らせ方
大切な家族が亡くなり、しっかり名残を惜しみたいから家族以外の人を呼びたくない、お金がかかるから小規模の葬儀で済ませたい、そういった考えから「家族葬」を望まれる方も少なくありません。
実際、沢山人を呼んで執り行うのと比較すると、費用もお手軽になりますし家族だけの時間も取りやすくなります。
しかし、そうなってくると気になるのが、どのようにして家族葬の旨を伝え参列を断ったら良いか、ということについてです。
やはり角の立つような断り方はしたくありませんので、やんわり且つしっかりお断りできれば、これほど良いことはありません。
今回は家族葬の伝え方・そして参列の断り方について書いていきたいと思います。
目次
【家族葬での参列の断り方】
参列をお断りするところとして一番多いのが、故人様・ご遺族様の勤め先、つまり会社です。
どうしても慣例のようなもので、同僚や上司が葬儀・通夜に参列することは珍しくありません。
故人様の役職次第では社員が大勢で来る、なんてこともあります。
また、公務員や学校の先生だと、同僚や教え子などで参列者が多くなりがちです。
これを断る方法として、葬儀の案内の際に予めお断りしておくという方が一般的です。
では、その際の文言について一例を見ていきましょう。
《故人の会社への報告文例》
この断わる際に大切な点として、『故人、ご家族の意思』というのが大きなポイントになります。
本人や家族が断りを入れているのであれば、それを尊重していかない方がいい、と思わせる要素になるのです。
故人の会社にご案内をするときは、大体電話で行う形になることが多いです。
では、実際に伝え方の一例を見ていきましょう。
このように、本人の遺志であったこと。
また、後で知らせるのでできれば周囲に広めないで欲しい、といったことも添えておくとより効果的でしょう。
しかも文例は、電話でもメールでも、その媒体に関わらず使える万能なものなので、ご不幸ごとの際には是非活用して頂ければと思います。
《遺族が自分の会社に断る際の文例》
では、遺族である自分の会社に対してはどのように断るのでしょうか。
実はこれも上の文章をすこしいじってしまえば簡単にできます。
ポイントは、故人の遺志ではなく『家族の意思』とするところです。
自己紹介をする必要が無い分、先ほどよりもコンパクトに収まります。
これもやはりどの媒体でも使えるため、非常に便利です。
また、会社関係だけでなく、趣味の同好会や地域の老人会などでも使えるフレーズなので、状況に応じて文章を足したり引いたりして上手くつかいこなしていきましょう。
【家族葬の知らせ方】
現代では色々なツールがある為、伝える手段もいろいろな方法があります。
家族葬のご案内に関しても、口頭、手紙、電話、メール、どの方法でお伝えしても問題ありません。
しかし、いずれも一長一短があるので、ご紹介していきます。
[口頭で伝える]
もっとも簡単な方法で、実際に面と向かって会う相手であれば誰でも使える方法です。
ご近所の方や会社の上司などは、これでも十分でしょう。
ただし、言われた側が忘れる可能性もある為、同時に別の手法でお知らせをするのが確実ではあります。
[手紙で伝える]
丁寧且つ文章にも残るので、忘れられる可能性は低く、しかも紙さえ用意すればそれだけ多くの人にお知らせできます。
ですが手紙で送る場合、相手に届くのに時間がかかるので、葬儀までの時間が数日ある場合などに限定して使用した方が良いでしょう。
[電話で伝える]
面と向かって会わなくても、情報をお伝えでき、実質口頭なのですぐに伝えられます。
故人関係の会社や団体に知らせるには、最も優れた方法といえるでしょう。
ただ、これも文章に残るわけでは無いので、忘れられる危険性ははらんでいます。
[メールで伝える]
面と向かって会わず即時に、しかも多くの人に一斉に送れるメール。
文章にも残るので忘れられにくくもあります。
しかし、礼儀の面で嫌う人もいるので、何か別の方法でお伝えするのと並行で使うとベターといえるでしょう。
家族で出来ることは大体このくらいです。
しかし、実はもう一つ伝える方法があります。
《葬儀社にお願いする》
中には、葬儀場に「○○さんのお葬式は何時からですか」とか「花を送りたいんですけど大丈夫ですか」といった問い合わせがくることもあります。
問い合わせが来るということは、その電話をしてきた人が参列する可能性があるということです。
この時、事前に葬儀社に「お電話が来ても、家族葬なので会葬お断りと伝えておいてください」などとお願いしておくと葬儀社も対応してくれます。
花はOKだけど参列は不可、といった注文も大丈夫です。
葬儀社の方もその要望をもとに対応をしてくれます。
【家族葬の後に通知状を送る】
いわゆる事後報告です。
文例の一説にもあった、「改めてお知らせ」に相当するものになります。
いくら家族葬にしたいといったところで全く知らせないのは、流石に失礼に当たります。
落ち着いてからでも全然遅くないので、知らせなかった人にはしっかりとお知らせの通知を送りましょう。
文例としては、
このように、いつ亡くなったのか、いつ葬儀をしたのか、そしてお知らせもせずに葬儀をしたお詫びをして記す必要があります。
もし、特別何か伝えたいことがあれば継ぎ足しても問題ありません。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
費用や故人の遺志、家族の思いから会葬をお断りする葬儀も今では珍しくなくなりました。
しっかりとした手順を踏めば会葬をお断りする旨を伝えるのは、何も失礼ではありませんし、会葬の方々もそのお気持ちを汲み取って控えてくださるでしょう。
しかし、中にはどうしても最後にお別れを言いたい、と来られる方もいらっしゃいます。
この場合はかえって断るのは失礼ですから、今度はこちらが気持ちを汲み取って、ありがたく線香をあげてもらいましょう。
こういったことはお気持ちの部分になってくるので、強制することはよろしくありません。
葬儀を執り行う側も参列する側も、故人様と心おきなく最後の時を過ごせるよう気遣いをすることが、大切なことなのです。