故人の願いで家族葬を執り行ったんだけど、会社の人やお世話になった人達に事後報告するのはいつが良いのかな?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
訃報を知らせず、お通夜やご葬儀に来られなかった人に「〇〇日に亡くなって、××日にご葬儀を行いました。」という旨の報告をしなければなりません。
これが、いわゆる「死亡通知」です。
しかし、具体的に、いつ、誰に報告をすれば良いのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこんな疑問に葬儀社で働く「葬祭亭 線香」がお答えしていきたいと思います。
この記事でわかる事
- 家族葬の事後報告をするべき相手
- 家族葬の事後報告をする時期
- 家族葬の事後報告の例文
今回は、葬儀後における事後報告に焦点を当てて書いていきたいと思います。
目次
【家族葬の事後報告はいつ誰にするの?】
結論から言えばご家族様のご判断となります。
実は、「どの範囲まで送るべき」という決まったルールはありません。
遠方の親戚で葬儀に参加できなかった方や、ご家族様のわかる範囲で故人が親しくしていた友人知人へご連絡を入れる形で問題ありません。
特に知人友人関係だと、そこから人伝いに自然に伝わって行きます。
ご近所の方々へは町内会や自治会を通じて伝えてもらいましょう。
その訃報を聞いて、弔問に来られた方にはその時に対応するという形になります。
【家族葬の事後報告をする時期は?】
事後報告する時期についても特に決まりはありませんが、葬儀後の10日前後で報告する方が多いです。
時期によっては、喪中はがきで事後報告をしたり、新聞のお悔やみ欄で伝えるという手法もあります。
しかし、あまりにも日が空きすぎるのも良くないので、遅くとも四十九日のご納骨の時までには報告を済ませておきましょう。
【家族葬の事後報告をする際の例文と明記しなければいけない3つの事】
死亡通知状による事後報告では、以下の3点明記しなければなりません。
- 故人が亡くなられたこと
- 葬儀を家族葬で既に執り行ったこと
- すぐに知られなかったことのお詫び
この3点を必ず明記しておきましょう。
家族葬の事後報告をはがきで出す際の例文
具体的な書き方としては、このような書き方があります。
父 〇〇〇〇 かねてより入院療養中でしたが
去る×月×日 ××歳にて永眠致しました
ここに故人が生前賜りましたご厚誼に対し
心より御礼申し上げます
葬儀につきましては 故人の遺志により
近親者のみにて執り行いました
ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
略儀ながら謹んでご通知申し上げます
〇〇県〇〇市〇〇町〇〇ー〇〇
〇〇〇〇(喪主氏名)
このように、書き方自体は極めてシンプルで、必要最低限のものしか書きません。
注意ポイント
- 弔事の手紙では「拝啓」「謹啓」などの語頭や時候の挨拶、さらに句読点を使いません。
- 「ますます」「次々」といった重ね言葉や不幸を連想する「忌み言葉」も使わないように注意が必要です。
家族葬の事後報告をメールで知らせる際の例文
メールで家族葬の事後報告をする際の例文はこちら。
父 〇〇〇〇 かねてより入院療養中でしたが
去る×月×日 ××歳にて永眠致しました
ここに故人が生前賜りましたご厚誼に対し
心より御礼申し上げます
葬儀につきましては 故人の遺志により
近親者のみにて執り行いました
ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
略儀ながら謹んでご通知申し上げます
〇〇県〇〇市〇〇町〇〇ー〇〇
〇〇〇〇(喪主氏名)
メールで家族葬の事後報告をする際の例文も、はがきで家族葬の事後報告をする時と同じ内容で構いません。
携帯を利用する人が増えた今、家族葬の事後報告をメールなどで済ませる方も増えていて、はがきを出すよりも早く、どこに居ても受け取れるというメリットがあります。
納骨の事後報告をする際の例文
納骨まで済ませて事後報告をする際の例文は以下の通りです。
謹啓
御尊家御一同様には益々御清祥の事と拝察申し上げます。
さて、この度○月○日母○○○○の納骨式を故人の生前からの遺志により近親者のみで相営みました。本来であれば皆様にご参列いただいて供養しなければいけない所、ご葬儀にもご案内せずに、納骨式まで家族だけで執り行わせていただいたこと大変心苦しく思っております。しかしながら、私たち家族が今まで力を合わせてがんばってこれたのも皆様のご厚情のお陰だと感謝しております。
お近くにお越しの際には、御参りいただければ幸いでございます。甚だ勝手で恐縮ではございますが、今後とも皆様がご健勝であることをご祈念いたし、ご納骨のご報告と致します。
敬具
平成 年 月
住所
名前参照:https://kouekisya.com/cgi/bbs/patiovml.cgi?mode=view&no=406
家族葬の事後報告の例文(コロナの場合)
父 〇〇〇〇 かねてより入院療養中でしたが
去る×月×日 ××歳にて永眠致しました
ここに故人が生前賜りましたご厚誼に対し
心より御礼申し上げます
葬儀につきましては 昨今の状況下を鑑みて
近親者のみにて執り行いました
ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
略儀ながら謹んでご通知申し上げます
〇〇県〇〇市〇〇町〇〇ー〇〇
〇〇〇〇(喪主氏名)
コロナ禍の現在、事後報告を行う場合は、例文に加えて「昨今の状況下を鑑みて」という文言を付け足すようにしましょう。
また、香典や供物を辞退する際は、「香典 供物 供花は辞退させていただきます」という文言も付け足しましょう。
【まとめ】
今回は、家族葬の事後報告の時期や例文について紹介させて頂きました!
故人を亡くされて、肉体・精神的に疲れているところに怒涛の勢いで行わなければならない手続きの数々が押し寄せます。
それが終わったら、このような報告をしなければなりません。(勿論、これはパソコンでまとめて印刷して作るやり方でも大丈夫です。)
しかも、その後に訃報を聞いて弔問に来られる方もいらっしゃるでしょう。
これらのことを行うと、かなりご家族様はお疲れになるようです。
事後報告は礼儀なのでどうしようもないことですが、あらかじめ葬儀の時に思いつく限りの方を呼んでおくと、この事後報告は少なくて済む、という抜け道的な部分もあります。
その代わりお通夜やご葬儀で一度に多くの方への対応をする必要はあるので、どのようにするかはご家族様のお考え次第ではあります。
ただ、心労はそれなりに軽減されると思います。