- 四十九日法要の祭壇周りに供える花ってどんなのがいいんだろう?
花の大きさや数も知りたいな。 - 四十九日に贈る花の相場ってどれぐらいなんだろう?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
仏教では、人は亡くなってから49日目にお裁きを受け、成仏し極楽浄土へ行くという教えがあります。
四十九日法要はこの日にあたり、亡くなったあとの大切な法要のひとつです。
遺族はこの日をもって忌明け(きあけ)となりますので、四十九日までは慌ただしく過ごす事も多いものです。
この記事でわかる事
- 四十九日に贈る花の相場
- 四十九日に贈る花の大きさ
- 四十九日に贈る花の選び方
- 納骨式での花について
- 四十九日を過ぎてから花を送る際の注意点
- 四十九日に贈る花の名札やメッセージについて
- 四十九日で祭壇に供える花の相場
- 四十九日で花以外に送れるお菓子や果物について
この記事を読めば、四十九日に贈る花の悩みを解決する事ができます。
目次
四十九日に贈る花の相場はいくら?
故人やご遺族との間柄によって差が出てきますが、5千円~1万円を予算として決めている場合がほとんどです。
あまり高額すぎるとご遺族の負担になる場合もありますので、高くても2万円までとするようにしましょう。
四十九日に贈る花の大きさ
四十九日に贈る花の大きさは、受け取る人が取り扱いやすい大きさにしましょう。
花の大きさ(例)
高さ45cm〜55cm
幅32cm〜50cm
奥行き20cm〜25cm
片手でも持てるサイズという認識で問題ありません。
大きな花を送らないのには理由があって、四十九日に花を贈る人は他にもいて、置き場所や持ち運びに困ってしまう可能性があるからです。
なので、四十九日に花を贈る際は、なるべくコンパクトで持ち運びが楽なアレンジメントなどにしましょう。
四十九日に贈る花の種類と選ぶ際の注意点
基本は白色で差し色は紫や青、淡い色が基本です。
ここでは具体的に好まれる花と適さない花をまとめてみました。
四十九日法要に好まれる花
菊 |
法要の花として定番です。古くから日本人に愛されてきた花ですので、お供えの花として最適です。品種改良で華やかなものも増えています。 |
百合 |
純潔の象徴とされ、真っ白な百合はお供えの花の定番です。カサブランカなどは香りが強く花粉がついてしまうなど嫌われる場合もありますので注意しましょう。 |
カーネーション |
小ぶりで繊細な様子が他の花と相性が良く、よく使われます。白、ピンクなどが定番です。 |
テンドロビウム |
洋ランの一種です。花色が豊富ですが法要では白、紫、ピンクなど淡い色が使われます。お供花を華やかにしてくれます |
スターチス |
控えめな花ですが、淡い紫やピンクがお供花に添えると大変綺麗です。 |
アルストロメリア |
百合の一種で、花持ちが良いのもありお供えによく使われます。落ち着いた色合いが法要に最適です。 |
スイートピー |
花言葉が「別離」「門出」「優しい思い出」と別れを連想させることから、卒業式にもよく使われます。白、ピンク、淡い紫はお供えに最適です。 |
他にも季節の花などを入れるのもいいでしょう。
四十九日法要に適さない花
椿 |
枯れる際に、斬首された首のように花の部分が落ちるということで縁起が悪いとされ、昔からお供えの花に適さないとされています。 |
黒い花 |
黒いチューリップなどはオシャレですが、経典に供えてはいけない、と記載されています。 |
赤い花 |
血の色を連想させることから敬遠される傾向があるようです。 |
薔薇 |
棘があることで控えた方が良いとされています。また、経典に供えてはいけない花として記されています。 |
アザミ |
棘があることで控えた方が良いとされています。 |
彼岸花、トリカブト |
毒のある花は死を連想させてしまいますので控えた方が良いとされています。 |
納骨式での花について
納骨式での花は祭壇に飾るので、1対ずつ必要になります。
生花の場合は花の種類に決まりはないのですが、基本的なルールが4つあります。
- 棘があるバラ
- 香りの強すぎる花
- 花粉がつきやすい花
- すぐに花が落ちてしまうもの
以上の花は葬儀やお墓参りでもマナー違反と言われているので、選ばないようにしましょう。
また、お寺で納骨式を行う場合、お寺に花を生けるものがあるなら大きさや数などを確認して、花屋さんに伝えましょう。
四十九日を過ぎてから花を贈る場合
四十九日を過ぎてから花を贈る場合は、四十九日に贈る花のように白を基調とせずに、淡い色の花を取り入れても問題ありません。
亡くなってから時間が経つにつれて、花の色も少しずつ明るめにしていきましょう。
四十九日に贈る花の名札やメッセージについて
四十九日で花を贈る際の立て札は、お祝いの立て札と違い贈り先の名前は記載しません。
お供え用立て札の表書きは以下の内容を記載します。
- 贈り主の個人名
- 会社名+個人名
- 会社名+役職+個人名
- ○○一同
四十九日と四十九日後に贈る花のメッセージの例文
文例
謹んでお悔やみを申し上げますとともに ここからご冥福お祈りいたします。
文例
どうかご無理をなさらず お体ご自愛ください。心よりご冥福をお祈りいたします。
文例
ずっと友達だよ。穏やかに、安らかにお休み下さい
文例
遠く離れているのでお参りはできませんが、せめてもお花をお贈りします。御仏前にお供えください。
四十九日で祭壇に供える花の相場
祭壇に供える花の相場は5,000〜1万円ほどとなっています。
そして、祭壇に供える花を贈る場合は、2つで1組になるように一対で贈るのが一般的となります。
祭壇に供える花が一対なのは、左右対称に配置する事ができて、全体のバランスが整いやすくなるからです。
宗派や祭壇の大きさで配列が変わるので、花を贈る前に遺族に確認を取ることが大切です。
祭壇に供える花の大きさ
祭壇に供える際の大きさの平均は以下の通りです。
- 高さ25cm〜50cm
- 幅21cm〜47cm
祭壇に飾るので、極端に大きくなるものは避けて、取り扱いやすいものを贈るようにしましょう。
四十九日で花以外に送れるお菓子や果物について
四十九日に贈れるのは花だけじゃなく、食べ物や線香などもあります。
花以外に贈れるものの相場は、故人との関係性によって変わってきます。
- 故人と親しかった場合5,000〜1万円
- 会社関係や知人などの場合3,000〜5,000円
花以外で選ばれるお供物は以下の通りです。
- 線香
- 果物
- お菓子
- 故人の好きだったもの
詳しい内容は以下の記事で解説しています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
四十九日法要のお供花についてまとめました。
最低限のマナーは守るべきですが、現代ではもっと自由にお供花をご用意するようになっています。
オーダーメイド葬など、故人の望む形でお別れの場を設える_セレモニーもあります。
故人の大好きだった薔薇を、と形式にこだわらずに贈ることも増えています。
マナーやしきたりにこだわり過ぎずに故人や遺族の方の好みに沿ったものをお贈りするのが良いという風土になってきました。
法要は故人を偲ぶ日であり、四十九日はご遺族にとっては喪が明ける日でもあります。
故人を思いやりながら、ご遺族にお疲れ様の気持ちが伝わるお供花をお贈りしたいものですね。