家族葬と一般葬の違いや割合は?双方のメリットとデメリットを解説!

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葬儀

 

葬儀の話になると、決まってどのぐらいの規模で行うのか、という悩みに直面します。

 

親族合わせて何人か、故人の勤め先や友人関係でどのくらい来るのか、あるいは近所の人がどれくらい来るのか、そうなると誰々には事後報告だけにする、などと考えるのはなかなか大変です。

 

そして、いざ葬儀の段になると、予定より多かった、あるいは少なかったということも珍しくありません。

 

こういったことは、下手に自分たちで考えず、葬儀社の方と相談して決めるとスムーズ且つ、より正確に会葬者の人数を割り出せるでしょう。

 

さて、こういった話題をするとよく出てくる言葉に、『家族葬』『一般葬』と言った言葉があります。文字から何となく推測は付きそうですが、現在日本で行われている葬儀のほとんどは、このどちらかに該当しています。

 

葬祭亭 線香
葬祭亭 線香

今回は、この家族葬と一般葬の違いと、そのメリット・デメリットについて現役で葬儀社に勤めている「葬祭亭 線香」が書いていきたいと思います。

家族葬と一般葬の違いは規模と費用

 

『家族葬』と『一般葬』の一番の違いとしては、恐らくご想像の通りとは思いますが、規模と費用の違いです。

 

ここで簡単に家族葬と一般葬の解説をしていきます。

 

《家族葬とは》

その名前の通り、家族や親族だけで執り行う葬儀となります。

 

しかし、人数の明確な定義があるという訳では無いので、『家族葬』だからといって小規模になるとは限りません。

 

例えば、一緒に住んでいる人だけを呼ぶ葬儀を『家族葬』と呼んだり、遠方の親戚も呼ぶ葬儀を『家族葬』と呼んだり、人によって異なります。

 

いずれにも共通しているのは、一般の人は基本的に呼ばず、身内などの親しい人々だけで執り行う、という点となります。

 

《一般葬とは》

身内だけでなく一般の方も呼ぶ、昔ながらの一般的な葬儀を指します。

 

故人様や遺族様の会社関係、取引先、友人関係、近所の方、先生や教え子、とにかく故人様と関係があった方が大勢来られる葬儀となります。

 

必然的に、規模としては大きくなるため、それなりの準備が必要となってきます。

家族葬と一般葬の割合は?どっちがいいの?

 

前述した通り、『家族葬』と『一般葬』だけで日本で行われる葬儀のほとんどを占めます。

 

では割合としてはどうなるのでしょうか。

 

いくつか参考になるサイトがあったので、例示しながら説明をしていきます。

 

まずはこちらhttps://data.urban-funes.com/data/chosen-funeral-style/のサイトからです。

 

この会社では葬儀の形態を、普通のご葬儀である「一般葬」、家族だけで執り行う「家族葬」、200人以上が参列される「大型葬」、葬儀を行わずに火葬だけ行う「火葬式」と4種に分類・定義しています。

 

2017年度の割合を見てみると、「家族葬」は59.1%、「一般葬」は17.1%となっていて、この会社で葬儀をされた方の半数以上が「家族葬」でされています。

 

 

さらに下のグラフには、2010年から2017年までのデータも載っていますが、一貫して「家族葬」が「一般葬」を大きく上回っています。

 

 

続いてはこちらhttps://hajioso.jp/know/difference/のサイトです。

 

この会社では、40名以上参列される一般的な葬儀を「一般葬」、参列者40名以下で親族や友人だけで行う「家族葬」、10名以下の近しい家族だけで行う葬儀(実質は直葬)を「火葬式」と定義し、2015年に自社での葬儀の統計を取りました。

 

それによると、「家族葬」が全体の40%を占め、次点で「一般葬」が36%、その次に「火葬式」が20%となっており、僅かながら「家族葬」の割合が「一般葬」を上回っています。

 

 

最後に公正取引委員会https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.htmlが平成29年に行った調査です。(詳細は下部のPDFファイルに記載されています)

 

概要によれば、全国696の会社からの答えを基にこのデータは作成されています。

 

まず、葬儀の種類別にまとめた年間の取扱件数を尋ねたところ、「一般葬」が63%で約27万件と最も多く、その次に「家族葬」が28.4%で約12万件、それ以降は「直葬」(5.5%)、「一日葬」(2.8%)、「社葬」(0.3%)と続いています。

 

これだけ見ると「一般葬」が主流に見えますが、他にもこのようなデータがあります。

 

葬儀の種類別にまとめた年間取扱件数の『増減傾向』について尋ねたところ、最も増加傾向にあると答えられたのは「家族葬」で51.1%。

 

逆に最も減少傾向にあると答えられたのは「一般葬」で68.8%でした。

 

つまり、現状は「一般葬」が多いものの、徐々に「家族葬」が増えつつある、という状況にあるのです。

 

現に、最初に紹介した二つの葬儀社のデータも、新しくなるごとに「家族葬」の割合が増えています。

 

では、傾向が分かったとして、どちらが良いのでしょうか。

 

次の章では、それぞれの葬儀のメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

家族葬と一般葬のメリットとデメリット

 

《家族葬の2つのメリット》

・費用が抑えられること

 

一番大きなメリットはこれに尽きると言えます。

 

ご葬儀代の中には、祭壇や棺の他にも、会葬者へのお礼である会葬礼品。

 

料理関係でいくと、通夜振る舞い(精進料理)や精進揚げなど色々なものがあり、結果的に高額になりがちです。

 

家族葬で行えば、参列者は身内だけなので会葬礼品や料理の数も少なくて問題ありませんし、祭壇もそこまで大きいものを選ぶ必要はありません。

 

・自由な形の葬儀ができる

 

身内だけで行うことはこういった利点もあります。

 

お寺様がお経をあげて焼香をあげて、という昔ながらのものではなく、故人様が好きだった歌を合唱したり、最後に思いをつづった手紙を読み上げたりと、格式ばった葬儀にする必要がなく、ある程度自由な形で葬儀を執り行えます。

 

ただし、これは後で納骨先の関係などでトラブルを起こす要因にもなり得るため、お付き合いのあるお寺様ともよく相談をしておく必要があります。

《家族葬の2つのデメリット》

・多く来られた時に対応できない

 

家族葬でするときは、大概会社や周囲に知らせて(或いは全く知らせないで)お断りすることが多いのですが、中には故人様に対する思いが強かったり、付き合いの関係上どうしても行く必要があったりと、結局来られるケースもあります。

 

この時、ご家族としては小規模での葬儀を考えていたため、会葬礼品が途中で足りなくなったり、斎場が狭くて入りきれなかったり、といったトラブルに対応できない恐れがあります。

 

結果的に、せっかく来てくださった会葬者の方々にご迷惑をかけてしまいます。

 

・メンツの問題

 

例えば故人様が、大会社の社長や政治家、地元の名士など地位がある方だった場合、家族葬ということで小さい規模のご葬儀をされるとどうでしょうか。

 

恐らく周囲からは失笑を買ってしまうでしょう。

 

ご家族達は安く抑えたくても、ある程度の立場にある人はいわゆるメンツを保つ必要がある為、それなりの規模の葬儀をされます。

 

また、『葬儀はちゃんとすべきものだ』という昔ながらの考えの方が親族にいらっしゃる場合、葬儀が終わった後にもずっと文句を言われ、親族内の不和の原因となることもあります。

 

考え方の問題ではありますが、意外とこのような考えの方は少なくないため、昔気質の親族がいらっしゃる場合は、一度意見を求めるのも手かもしれません。

 

《一般葬の2つのメリット》

・多くの会葬者に対応できる

 

家族葬のデメリットの真逆になりますが、多く来ると見越して広い斎場に多めの会葬礼品を用意しておけば、途中で足りなくなったり、式が立ち見になるという不安はなくなります。

 

現役で仕事をされていたり、地域とのつながりが深い方だったりすると、ちょっと知らせるとあっという間に人づてに伝わるので、結構な方が来られることも珍しくありません。

 

なので、多く来られるのが予想できる場合は、一般葬で行うのも良い手と言えます。

 

・後々まで対応することが減る

 

家族葬で執り行って事後報告という形にすると、ご葬儀が終わった後にご自宅に弔問に…という方が増える可能性があります。

 

これから役所の手続きなどやることがまだまだあるのに、その対応をするのは大変です。

 

しかし、一度「一般葬」の形で大々的に葬儀を行えば、そういった弔問客も少なくなるので、後が楽になると言えます。


 

《一般葬の2つのデメリット》

・費用が高額になる

 

当然ですが、大きな規模の葬儀を行えば費用もそれだけ高額になってきます。

 

それだけの葬儀をされるということは会葬者も多く、香典もそれなりに多くの方が持って来られると思いますので、ある程度はその分で負担が軽くなるかもしれません。

 

しかし、結局香典をくれた方には『香典返し』というお礼をする必要がありますので、負担が大きくなることに変わりはありません。

 

もし、大きいながらも費用を抑えたいのであれば葬儀社に相談して、削れるところで削れないかを検討してみるといいでしょう。

 

 

・当日の対応が大変

 

通夜と葬儀の二日間、葬儀社によっても異なりますが、受付をご家族様がされることもあります。

 

その場合、何十人、或いは百何十人という大人数の方の受付対応をしなければなりません。

 

受付まではしなくとも、来られた方への挨拶は欠かすことができません。

 

故人様が亡くなられて心労があるのに、肉体的にも疲労することになります。二日間だけとはいえ、なかなか大変といえるでしょう。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

従来は主流だった「一般葬」に代わり、最近になって人気が出てきた「家族葬」。

 

しかし、どちらの葬儀にも一長一短あり、どちらが優れている、或いは劣っているということはできません。

 

どちらの葬儀を行うかを判断するには、故人がどんな人物かを改めて確認する必要があります。

 

それを一人で考えるには難しいのであれば、葬儀社に相談に行かれると良いでしょう。

 

第三者を通すことで、人数がはっきりしてくるかもしれません。

 

滞りなく通夜・葬儀を行う為にも、気がかりな人がいる場合は早めに形を決めておいた方が良いと言えるでしょう。

 

 

参照サイト
葬儀社アーバンフェーネス様より
https://data.urban-funes.com/data/chosen-funeral-style/

葬儀社まなか様より
https://hajioso.jp/know/difference/

公正取引委員会 公式ホームページ
(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書 本文 より
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html