家族葬が増えている理由と減り始めた葬儀の理由は?

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家族葬

最近では家族葬が増えているみたいだけど、選ばれてる理由って何だろう?

 

昔みたいな葬儀は減ってきているのかな?

 

 

読者の皆様もご葬儀関係のことで、ご家族・親族の皆様と話されたことが一度はあると思います。

 

誰もが必ず通る道なので、ある程度は事前に決めておきたい、という方も少なくありません。

 

その中で、最近よく出てくるようになった言葉に「家族葬」というものがあります。

 

これは名前の通り、一般の方は呼ばずに家族・親族だけで執り行う葬儀のことで、近年急速に増えてきています。

 

葬儀社にて「家族葬でやりたい」という要望をされる方もめずらしくはありません。

 

一方で、昔ながらのご葬儀は急激に減りつつあります。

 

同じ葬儀であっても、葬儀形態の違いで増減の差がはっきりと出てきているのが、葬儀業界の現状です。

 

今回は、家族葬が増え、尚且つ昔ながらのご葬儀が減っている理由について書いていきたいと思います。

【家族葬が選ばれる理由】

 

家族葬が選ばれてる理由って何かしら?

 

まずは、家族葬が増えている理由ですが、これには大きく5つの理由があります。

 

1《価格帯の違い》

家族葬はその特性上、全体的に規模が小さくなることが多いです。

 

会葬礼品(お通夜・ご葬儀に来てくださった方へのお礼品)は少なく、祭壇も小さく、斎場で広いホールは使わないこともあります。結果的に普通のご葬儀に比べて費用面を抑えることが出来るのです。

 

この不景気の時代において、どうしてもご葬儀にお金をかけることが難しくなり、費用を安く済ませたいという方も多くいます。

 

そういった方々にとって、家族葬は大きな魅力となっているのです。

 

関連記事:小さなお葬式の家族葬の口コミ評判から考えるクレーム無しで失敗しない利用方法とは?

 

2《現代の価値観に合っている》

忙しい現代においてご葬儀は、仕事を無理して休んだ上に色々なものの準備、家族・親戚・会社、菩提寺への連絡が必要になってきます。

 

また、ご葬儀の具体的な内容の打ち合わせ、当日は挨拶や受付の仕事、終わった後には役所手続きや香典返しなどなど、多くのことをしなければならないという点から、面倒に感じられる方が多いです。

 

しかも、それを一日二日で全部仕上げなければならないので、葬儀を執り行う側からすると、大きなストレスとなります。

 

特にご家族への連絡などは、あとあとトラブルになる可能性もあるため、葬儀社は手伝ってくれないでしょう。

 

参列者の数が分からなければ葬儀の規模も設定ができないので、ことが遅れれば遅れるほど後に響きます。

 

そういった面から、そもそも多くの人を呼ばない、なるべくシンプルに手早くご葬儀を済ませて周囲への迷惑を少なくしておきたい、という方にとっても人気がでてきています。

 

3《葬儀の内容が自由に変えられる》

ご葬儀と言うと、どうしても形式的なもので堅苦しい印象を受ける方も少なくありません。

 

そういった雰囲気が嫌いな方にとっても、家族葬は魅力的なものです。

 

最低限度の形さえ整えれば、一般の方を呼ばないので、かなり自由な形態で執り行うことができるからです。

 

特にお寺様関係は非常にややこしいので、お坊さんを呼んでお経をあげないという形の葬儀を希望される方も増えています。

 

あるいは故人様らしいご葬儀を執り行いたいという場合にも、葬儀社のOKさえ出れば変わった要素を取り入れたご葬儀ができます。

 

大きな葬儀だとなかなか難しい面がありますが、小規模な家族葬ならやりやすくなります。

 

オリジナリティあふれる葬儀を行えるのも、家族葬ならではといえるでしょう。

 

《故人とゆっくりお別れができる》

一般の方をご葬儀に呼ばれた場合、受付や香典の受け取りなどの対応に追われます。

 

もしこれが何十人、何百人と来られた場合、疲労は溜まり、時間も取られます。

 

結果的に故人様とゆっくりお別れをする時間が取れなくなることもあり得ます。

 

なので、一般の方の参列はお断りして、ご家族様だけで静かにお別れを行いたい方にも人気の形態です。

 

《親戚・友人がバラバラになっている》

昔のように親子三世代の家族が一緒に暮らしていたり、そうでなくとも近場に住んでいれば、ご家族・親戚・友人などが一堂に会すこともできました。

 

その分、家族内で仕事を分担出来たので、比較的大掛かりな葬儀も可能でした。

 

しかし今では、ご親戚やご友人の方々が全国に散らばっていることも珍しくなく、そういった方々に仕事や学校を休んでまで特定の二日間来てもらうのも簡単なことではありません。

 

結果、今すぐに集まれる少人数の家族だけでご葬儀を行う必要が出てくるのです。

 

そうなった際にはご葬儀を大きくすることは難しく、その必要性もないため、家族葬で手軽に終わらせるという手段を求める方が増えているのです。

【減り始めた葬儀の種類とその理由】

 

昔は一般的だった葬儀が減った理由って何だろう?

 

さて、増加傾向にあるのと対照的に減り続けているのが、いわゆる昔ながらのご葬儀です。

 

《大規模な葬儀》

かつて大きな会社の社長などが亡くなられた際は、いわゆる「社葬」という形で大々的に執り行われることが一般的でした。

 

しかし、昨今は長引く不景気から、大会社であっても安心できない時代となり、無闇やたらと大きな葬儀をすることは減ってきました。

 

芸能人などのご葬儀も同様で、ご葬儀は家族で済ませて後日に「お別れ会」を開く形が増えています。

 

理由としては、やはりお金と手間がかかるという点です。

 

「社葬」クラスの規模になると、100人以上来られることも珍しくありません。

 

なので、対応する人の負担も大変大きいものとなり得ます。

 

こういったことを防ぐために、有名人であっても比較的葬儀の規模を抑える傾向にあるのが現状です。

 

《一般葬》

大掛かりなご葬儀ほど減ってはいませんが、以前に比べると減っているのにはちがいありません。

 

理由としては、周囲にご葬儀を知られたくないというのが挙げられます。

 

一般的なご葬儀だと看板を出して案内をしたり、宮形霊きゅう車(豪華な棺を乗せた霊きゅう車)で搬送をしたり、結果的に周囲にご葬儀をしていることをアピールしています。

 

それで訃報を知って参列される方もいらっしゃるため、最初から小規模なご葬儀をご希望される方は、家族葬という形で内々に終わらせておくのです。

 

【まとめ】 

 

いかがでしたでしょうか?

 

現在、葬儀の形が変化している背景で大きな理由としては、家族の形が変化していることにあると言えます。

 

古来より日本は「家」を大事にするので、家族は親子三世代で暮らすことが一般的でした。

 

しかし、戦後の高度経済成長期になると、地方に住んでいた子供たちが「金の卵」として大都市に集団就職し、そこで家庭を持ちました。

 

いわゆる「核家族」の始まりです。

 

この時点で伝統的な三世代家族は崩れ始め、その子供たちが親元を離れて就職して家庭を持つことで、さらに一家はバラバラになりました。

 

結果的に、一世帯の人数が少なくて準備ができない、という大きな葬儀をしにくくなる条件が整い、それに加えて長引く不景気が、葬儀の小規模化に拍車を掛けたのです。

 

時代と共に葬儀の形は日々変化し、これからも変化していくことでしょう。

 

現に、宇宙で散骨するという、かつてはSF作品でしか無かった「宇宙葬」も実用化される時代になっています。

 

未来には、また変わった形のご葬儀が誕生しているかもしれません。

 

しかし、故人様に込められた思いはいつの時代でも変わりません。

 

ご葬儀において一番大切なことは、故人様への感謝、そして冥福を祈る心。形は変わっても、これが変わることはないでしょう。